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5,描画(お絵かき)でわかること(十字アセスメントの例)

■七歳までは「マネ」

「発達」というのは、階段状になってます。

その階段は大きくは「7年ごと」に
分かれていて、
その間にも、
小さな階段が沢山あります。

たとえば、ひとは大体一歳くらいまでに
「寝返り」、「ハイハイ」、「つかまり立ち~独り歩き」
という過程を経ますが、
これがひとつの小さな階段になってます。

この階段を見ると、
7歳までの発達が
どのようにできているかが
よく分かります。

歩き方をおぼえるのは
どんなふうに?

本やネットで「歩き方」を調べる赤ちゃんは
いませんね。(笑)

周りの人を見て
「同じことができるようになりたい。」
と思うから、
「マネ」をするわけです。

「食べる」のも、「はなす」のも
すべて同じ、マネ。

七歳までは生活習慣の基礎を
身につける時期なので、
すべてが身近な人の「マネ」で
その基礎を身につけていきます。

マネからはじまるので、
基本その通り。
オリジナリティは必要ありません。

食べ方や歩き方が
お父さんお母さんそっくりだったりするのは、
そのせい。

■学校に入ってからは?


小学校に通い始めてからの
「学習」段階に入ると、
こどものまなび方は、
変化してきます。

先生の問いかけに「考えたり」、
教科書を読んで覚えたり、という
いわゆる学習は、
マネから徐々に
「外から与えられるものを受け取る」
段階に入っていくんです。

その大きな切り替えの年齢が
大体6歳~7歳前後。

シュタイナー教育では
「模倣から学びへ」
なんて言い方もします。

その子どもの発達の変化が
絵にははっきり現れるんです。

■絵から見えること

幼児のお絵かきは、
子育てを経験した方ならわかると思いますけど、
グルグルの殴り書きから、
顔が生まれ、
そこに手足が生え(頭足人)、
背骨のような線路のようなものを描き、
十字が生まれ…
と発達過程が現れます。

無意識のなかで、
その子自身が発見したものが
絵に現れるんですね。


これは「十字アセスメント」と
よばれる描画です。

画用紙を左右に分け、十字を描くと
先ほどの
●7歳前の「模倣の世界」
●7歳以降の「学びの世界」
のどちらにその子の発達段階がいるのか、
ある程度の目安になります。

もちろん「ある程度」ですので
断定は簡単には出来ません。

その他の描画やアクティビティなど
総合的にあらゆる面から見ていかないと、
正確なことはわかりませんから。


子どもは特に、
発達段階の様子が
絵に現れやすいです。
それは、大人と比べて
環境からの影響がまだ少ないから。


■まとめ

発達の過程は、階段状になってます。
大きな階段のなかに
また小さな階段が沢山ある、
それを一つずつ上っていきます。

大きな階段は、7年ごと。

ですから最初の大きな階段は、
7歳ころの小学校入学前後です。
(多少の個人差はあります)

そこは、発達という観点では
非常に大きな転換点で、
7歳までの「マネ」する力を基礎にして
これからの長い長い「学びの道」に入っていくから。

発達で悩んでいる人のなかには、
この世界の転換がうまくいってない人も
多くいます。

それを描画で調べることができること、
そしてそれはもちろん、
変えていくことはできます。

その為のアセスメントですからね。

ご自身、お子さんの発達で悩みのある方は、
いつでもご相談、お待ちしています。



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