2月28日/意志が衝動として行動に現れる場合の反対は考察や目の前のことに没頭している場合
"磁石に N 極と S 極があり、
外界の現象に明暗というニュアンスがあるように、
心魂にも二つの極があります。
人間の二つの状況、二つの生活状態について考察すると、
両極が現れます。
たとえば、ある人が道に立ち止まって、
とても美しい自然現象に心をうばわれています。
心魂がそのような状況になることがあります。
その人は手も脚も動かさず、
その自然現象から目をそらすことができません。
その人は内面に、
自分が目のまえに見ているものの
イメージを作り上げています。
「この人は心をうばわれている。
この人は自分の周囲を表象している」
ということができます。
これが私達が考察したい状況の一つです。
もうひとつの状況は、次のようなものです。
ある人が通りを歩いていて、誰かに侮辱されました。
彼は怒りを抑えられません。
彼は深く考えずに、侮辱した人を殴ります。
ここで私たちは怒りから発する力の現象に気づきます。
意志衝動に気づきます。
その衝動以上に思考はなされていない、
と私たちは考えるでしょう。
もしも、その人が熟考していれば、
怒りの爆発を抑えて、
相手を殴ってはいなかったでしょう。
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一方の極は意志の衝動であり、
他方の極は、意志が沈黙して、
考察・表象・思考に没頭している状態です。"
<<シュタイナー黙示録的な現代>>
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