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「和製英語」部門2022日本の英語オブザイヤー 候補ワード一挙公開

「2022日本の英語オブザイヤー」の候補ワード募集は、11月19日(土)24時をもって締め切りました。多くのご提案・お声をありがとうございました。
今後、当会にて以下の基準に基づいて審査を行い最終ワードを選出します。
1、意外性(和製英語や誤訳であることが一般に知られていない)
2、誤用や誤訳の程度 
3、普遍性・汎用性(広く一般的に見受けられるワードか)
審査結果は12月初旬に発表いたします!

「日本の英語オブザイヤー」には「和製英語部門」と「伝わらない英語部門」の2部門がありますが、まず今回は「和製英語部門」の今年度候補ワードを一挙公開します(以下順不同)。

・リフレッシュコーナー
「休憩室」は英語だとlounge, break room。出演者控室という意味だとgreenroom, dressing roomなど。

・フレイル対策 
「老人の身体的衰え」の意味でフレイルが用いられているが、frail は形容詞。名詞形はfrailty。

・リアル開催
オンライン開催の対語としての「リアル開催」。英語ではin-person。

・辞任ドミノ
ドミノ倒し=domino effectとは言うが、「domino」単体では連鎖反応を意味することはない。連鎖反応は、英語ではchain reaction。

・チーズインXX
チーズが中に入っている食品。英語ではwith cheese。

・ワンオペ、ワンオペレーション
英語のone operation は「一つの作業」という意味。「ひとりで」はby myself alone, only by one person など。

メタい
アニメやドラマなどで登場人物が読者・視聴者視点で発言する手法(「紙面の都合で、今週はここまで」と作中キャラクターが発言する、など)。英語に接尾語「い」をつけて和製英語化するパターンはよくある。ほかに「エモい」など。

・ライバー
ライブ配信を行う人。Youtube、Instagram、Tik Tokなどライブ配信プラットフォームは今や多岐にわたり、なかにはライブ配信で生計を立てている人もいる。英語ではonline streamer や live streamerと言う。英語でliverはレバー、肝臓の意味。

・スタートライン
英語では starting line。

・ハローダイヤル
NTTの相談窓口サービスとしてよく知られている名称。そのまま英語にしても意味は通じない。英語にするなら call center services。

・ディレイ配信
ライブ配信の録画映像を後日配信すること。英語ではreplay。

・シェアワーク
コロナ禍の新しい働き方として一般化してきたワードだが、英語ではwork sharing。

・サブスク
サブスクリプションは英語でもsubscriptionだが、短縮形・サブスクは和製英語。

・インボイス制度
英語のinvoiceは広く一般的な「請求書」の意味だが、このワードでは、来年度から我が国で導入される消費税額控除の新制度をさす。このように固有名詞的な意味合いで使うのは和製英語。

トレインワーケーション
鉄道大国日本ならではの造語。workation自体は、いちおう英語(あまり一般的に広く使われている言葉ではない)ではある。しいて英訳するならば work while riding the train during vacation といったあたりか。

今年ならではの新しいワード、古くから知られているなじみのあるワードなど、ノミネーションは多岐にわたりました。この中から2022年を象徴する和製英語として選出されるのはどのワードか。。。 お楽しみに!

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