おかしな英語・目黒区編 後日談と提案
楠田 倫子
目黒区ホームページの「おかしな英語」について区長宛てに訂正依頼のメールを送ってから2週間ほど(詳しい顛末はこちら→ おかしな英語・目黒区編 その1、その2、その3)。
「書面での回答を希望する」にチェックを入れておいたところ、封書で回答が送られてきました!回答主は目黒区企画経営部広報課長さん。(区長からでなかったのはちょっと残念💦)
私個人宛てなので全文をそのまま転載することは差し控えますが、回答の主要ポイントは
> 指摘個所の修正作業が完了した。
> 自動翻訳の精度には限りがあるため、固有名詞等は「辞書登録機能」を活用して補っている。
> 目黒区公式ホームぺージは9000件以上のコンテンツで構成されており、日々数十件のページが更新され、18言語に翻訳対応している。プロの翻訳家の監修を受けたいのはやまやまだが、情報配信の速度を考慮すると自動翻訳が最良の手段だと考えている。
ということでした。丁寧に返信をいただいたことに感謝!
が。。。納得できたかというと正直あまり納得はできていません💦 いくら迅速に膨大な量の情報を展開しても伝わらなければ意味がない、と思うからです。
目黒区広報課の苦労も理解はできるのです。18言語もの翻訳対応は確かに大変な負担でしょう。
翻訳にかかる手間やコストを一定以内におさめ、かつ情報の精度を高める方法はないものか。。。いろいろな自治体のホームページを私なりに見てみたのですが、たいてい目黒区と似たり寄ったり。その中で、お、これは素晴らしい!と思えたのは横須賀市です。
自動翻訳ソフトを使ってはいるのですが、Google翻訳を使用。そして秀逸なのは、全ページ翻訳へ遷移する前に、日本語を解さない人にとって有益だと思われる情報だけを集めた「まとめページ」を設けている点です。やはり米軍基地がある土地柄だからこその工夫ですね。この方式ならほかの自治体でも取り入れやすいのではないでしょうか。
目黒区広報課からの返信に再度食い下がるのは止めておきますが、改めて区長や区の担当者に「横須賀方式」を提案する機会をうかがいたいと思っています。
(2020年11月17日)