次女の口癖「Chat GPTに聞いてみたら?」が危うい・・・
習い事の送迎などで、長女とだけ、次女とだけ話す時間がある。
何かの拍子に相談事(といっても、ごく軽い、「どうしようかなあと思ってるんだよねえ、どう思う?」程度の)をしたら、次女が「Chat GPTに聞いてみたら?」といういうようになった。
相談というのは往々にして、本当に答えがほしいんじゃなくて、会話の糸口に過ぎないこともあり、私としては次女の意見を聞きたかったんだけどなあと思う。
実際に次女自身は多用しているようで、学校の試験の前日などに、「勉強はかどってる?」と質問をすると、大抵「Chat GPTと勉強している」と返ってくる。
この間も「レポートが字数オーバーで入らない!」と困っていたら、次女に「Chat GPTに聞いてみたら?」と言われ、ものは試しに入れてた。
でも、指示を入れる前に評価が始まってしまった!!
内容はA+、その他もAというとてもいい評価をもらい、もし足すんならここにこういう事例を、ここはもう少し引用などして、などとアドバイスももらったんだけど、いやいや、これ以上は増やせないのだ!
「あと150字削りたいんだけど、どこなら削れるか」と尋ねると、「第一セクションのここはこんな風に、第二のこれはこのように・・・」と教えてくれた。
執筆者というのは、自分主体なので、なかなかそういうふうにずばっと削れないけど、そういわれて客観的に見てみると、なるほど確かにそこはその程度でもいいのかと思わせるようなところばかりの指摘だった。
全部を削る必要もないので、アドバイスの中から取捨選択して、無事字数制限におさった。
また、夫は今、資格試験の勉強中で、習ったことがよく分からないときに「〇〇について教えて」というと、先生の2時間分の講義をうまくまとめてくれると言っていた。
とても便利なのは間違いないと思う。
但し、間違いもあるので、全てを鵜呑みにすることはできない。
アドバイスをもらったり、自分にもまあそれなりに知識のあることを教えてもらうのは真偽が分かるのでいいと思うのだけど・・・
長女はその辺のことは理解しているし、そもそもそんな使っていないし、私や夫と同じような考え方なので心配ないんだけど、次女はちょっと見ていて怖いくらいだ。
昨日、久しぶりに新規の生徒さんの体験授業があって、今日、そのフィードバックでとても褒めていただいていたので、家族のチャットグループにスクリーンショットを入れて自慢していたら、それぞれ、夫は「君がgedultig(忍耐強い)だって?!」、長女は「大袈裟な!」、次女は「Chat GPTに書いてもらってるんじゃない?」という反応だった。
夫は内容のうちの一部に触れ、長女は全体像を見て、次女は全く違う視点で見ているのがよく分かった。
私はこれくらいの文章なら、プロンプトを書くより、自分で書いた方がよっぽど早いからあり得ないと言うと、夫も長女も同意見。
実際にその新規の生徒さんは40代半ばのインテリ層で、そのぐらいの文章はするっと書けそうだったし。
でも、次女はたった数行の文ですらChat GPTに書かせるのかと思い、ちょっとぞっとした。
まあ、普段日本語の作文の宿題を毎週自分で書いているので、書けないわけじゃないと思うんだけど、その考えそのものが違う!
ジェネレーションギャップというには、長女と次女は年が離れていないし、同じ家庭、同じ学校で教育の違いというのもないだろうし、本人の得手不得手(長女は読書もするし、語彙もあるので、一人で勉強できる)の差なのかなあと思う。
あまりに妄信的で、危惧があるので、今日も食卓でChat GPTは全知全能じゃなくて誤りもあるという例を出し、そもそもインターネットの情報は真偽が分からないし、ちゃんと信頼できるところに出典を当たるべきだという話をしたら、「有料会員になるとデータソースも教えてくれるんだよ」という斜め上の答えが返ってきた。
AIとどう付き合っていくかを教えるのは、若い世代に喫緊の課題だと思う。