マガジンのカバー画像

日々の授業振り返り

45
日本語、継承語、国語の授業アイディアや反省などをまとめています。
運営しているクリエイター

#継承語

【昨日の授業/高校生継承語クラス】詩の解釈

昨日の高校生クラスでは、また教科書から題材を取り上げた。 休みの人がままいたので、単発で終わるものがよいかと詩にした。 初めに高村光太郎「冬が来た」を全体で音読した。 歴史的仮名遣いのところ(公孫樹「いてふ」など)もあるので、「箒になつた」あたりであれ?と気づいたときに、これは現代仮名遣いではないので、そのまま読まないということ思い出させた。 一度意識し直せば、割合みなスムーズに読めていた。 さらに不明な言葉を確認した上で、一行ずつ解釈したり、イメージしたりした。 例えば

【高校生継承語クラス】敬語おさらい

アイキャッチは初秋のドイツです。 10月は「黄金の秋」というニックネームもあって、黄葉した木々が青空に映える日もあるんだけど、まあ大体こんな天気が半年ほど(長い!)続きます・・・ さて、昨日の高校生クラスは生徒からのリクエストに応えて敬語を取り上げました。 まずは、なぜ敬語があるか考えてもらいます。 失礼のないように、丁寧に、リスペクトを示すため、などの回答が出ました。 次にみんなの知っている欧州系言語でも敬語に類するものがあるか挙げてもらいました。 英語以外の言語は、「

【高校生継承語クラス】贈りたい漢字コンテスト

漢検こと漢字検定を行っている団体が、夏休みを募集期間にした漢字コンテストを行っている。 その名も「今、あなたに贈りたい漢字コンテスト」。 応募用紙には、誰から誰に当てたかと、贈りたい漢字1字、メッセージを100字程度(最大120字)書く欄がある。 過去の受賞作を見ると、必ずしも人物でなくてよく、猫あてや「時間さん」あてなどユニークなものもある。 また、人物であっても、「私から私へ」「小学校のときの私へ」など過去や未来に限定してもよいようだ。 漢字に親しみ、相手に伝わる文を

【高校生継承語クラス】主人公の心情を知るロールプレイ

数週間前にクラスで考えた、「登場人物の心情の変化を知る」というめあてを達成する方法の図式化とロールプレイ。 昨日がこの単元の最終日だったので、取り組んでみた。 結果としては時間があまり取れなかったので、駆け足になってしまって残念だったから、次回はもっとがっつりできるように、私も準備しようと思った。 方向性は悪くないと思った。 読解のときにすでに教科書にない情報について考察していくのが好きだ。 例えば主人公の文子は何才なのか、何を着ているのか、どんな性格か。 教科書にあるこ

【授業報告】継承語クラス「メールの書き方」

先週に引き続き、メールの書き方。 なぜなら予定が消化できなかったから! しかも、今週もなぜか予定が終わらなかった。なぜだろう?! 昨日は「問い合わせのメール」の書き方。 午前クラスは先週終わらなかった「感謝の表現」に加え、何でもいいから、日本の団体などに問い合わせるメール。 午後クラスは取り上げなかった日本語タイピングに加え、何でもいいから、は結構みんなそれに時間を食われていたので、日本の高校の体験入学の可否を尋ねるというテーマ指定での問い合わせメールの書き方。 ランダム

【高校生クラス】学期末最後のお楽しみ会

高校生クラスでは以前から年に一度ほど遠足というか社会科見学を設けていたようだ。 現在主宰されている先生のご専門が歴史なので、町の歴史を見るようなものが多かったらしい。 コロナ期間に停止されていたものが、ようやく今年度復活した。 フランクフルトが生んだ巨匠ゲーテの生家に行くという。 その先生曰く、午前クラスと午後クラスに分かれて見学しないと大変なので(総計20人になる)、私の時間は通常授業をしてください、と。 私が午前を担当する方はまだそれでもいいだろう。 授業のあと食事、移

【今日の授業と研修】Jamboard面白い!

授業一人目は、まだ数回目の6年生女子。対面。 先週、カーニバル休みで旅行に行くとのことで開いてしまったので、ひらがなをまた結構忘れていて、用意していった定型文が読めない。 読めないから、耳で覚えようとしてるんだけど、まあ難しいので、言葉自体が頭に入ってかなくて、もちろん文も無理、の悪循環。 その場でひらがなにふりがなを振ることはできるけど、そうするとそれに頼ってしまうからなあ。 もう少し語彙はカードで用意していって、裏にアルファベットで振り仮名をふってもいいかも。 二人目