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【高校生クラス】学期末最後のお楽しみ会

高校生クラスでは以前から年に一度ほど遠足というか社会科見学を設けていたようだ。
現在主宰されている先生のご専門が歴史なので、町の歴史を見るようなものが多かったらしい。
コロナ期間に停止されていたものが、ようやく今年度復活した。
フランクフルトが生んだ巨匠ゲーテの生家に行くという。

その先生曰く、午前クラスと午後クラスに分かれて見学しないと大変なので(総計20人になる)、私の時間は通常授業をしてください、と。
私が午前を担当する方はまだそれでもいいだろう。
授業のあと食事、移動して、見学し、そのまま町に残っても楽しい。
もう1つのクラスは、見学のあと、移動して食事、そのあと授業。
なんだか可哀想だ。

だから、私も授業でなく、もう少し楽しいことをしようと思った。
しかし、あまりに「お楽しみ」だけでは、授業料をいただいている以上申し訳ないので、名目(?!)を句会として、公園に行くことにした。

一週前に夏の季語の確認をして、いざ当日!
午前クラスは、各々俳句を1句作ったあとは自由時間とした。
のんびりおしゃべりしたり、トランプをしたり、ゆっくり食事を始めたり・・・
まあ移動しないとならなかったので、思ったより慌ただしかったかもしれない。

午前クラスを駅まで見送っていくと、ちょうど午後クラスが帰ってきた。
昼食をスーパーで買いたいという人もいて、みんなでスーパーへ行き、公園へ。
芝生の上にピクニックシートをしいて、昼食を取り、
「さあ、みんな遊んで来ていいよ!」
というと、遊ばないという。
もう子どもじゃないそうだw

ちなみにこの公園は、今の高校3年生が補習校1年生だったときにも遠足で来た公園。
土砂降りの雨が降ってきてしまい、学校に戻って、教室でシートをしいて弁当を食べた、私にとっては忘れられない遠足なのに、そこにいた3人が3人とも覚えてないという!

でも、せっかくだからみんなで何かしたらというと、人狼をしようという。
一人がいそいそノートを切り取って、カードを作り始めた。
流行っているのは知っているし、よく子どもたちもしてるんだけど、誰にルールを聞いてもよく分からない!

先生もやろうというので、じゃあルールを説明して!というけど、やっぱりみんな説明がうまくな~い!w
しかもローカルルールがあって、生徒同士でも理解の異なる部分があったりするw
それでも、人数がいるので、いいことをいう生徒も何人かいて、おおよそ分かった!

通常の授業時間を過ぎて、帰られないといけない生徒も出てきて、都合3回して終了。
人狼は面白いだろうと思うけど、もっと慣れて推測をあれこれできるようになったら楽しいだろう。
流れについていくだけでやっとだった。

でも、ごく簡易版にしてにほんごクラブでやったらできそうだ。
ルールはもうみんなよく分かってるしね。
でも、「起きてください」とか「殺す人を選んでください」とかという練習にもなるかも?!
まあ、さすがに「殺す」は物騒だけど、「死ぬ」はて形のときに唯一の「ぬ」で終わる動詞で取り上げたので、「今晩死ぬ人を選んでください」ならいいだろう!

そうそう、そこにこの高校生クラスへの入会を検討している人が見学に来た。
近所に住んでいるので、呼んでいいかと生徒に聞かれ、OKしたのだ。
この人はハーフですらないクォーター!
そこらのハーフより日本語がよくできる。
ハーフの親御さんの日本語力も抜いたそうだ。
なんでそんなにできるかというと、単に好きだから!
日本人のお婆様は近くにお住まいのようだけど、日本にもよく行くし、インプットも多いのだろう。
私も将来孫がこれだけ日本語を話せるようになったらうれしいな!と思った。
でも、周りの努力じゃなくて、やっぱり本人の努力というかモチベーションが大事だと思うので、どう日本を好きにさせるか、がポイントだね。

普段は授業で終わりであまりおしゃべりをする時間はないけど、みんなとゆくりあれこれ話せて、私もとっても楽しかった。
その後生徒の一人の保護者とお会いしたら、「楽しかった~と言って帰ってきました」と言ってくださったので、生徒たちも楽しめたのではないだろうか。

頻繁にはできないけど、こういう遊び要素があることで、生徒同士や教員との関係も親密になって、モチベーションにもつながっていくと思う。
(っていい訳じゃないよ~!)
ちなみに午後クラスは一句も作らなかったw


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