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【読書レビュー①】尾八原ジュージ「巣」
こんばんは。PisMaです。
今回は尾八原ジュージ様の「巣」を読みます。
どれくらいのシリーズになるかまだ未定ですが、お付き合いいただければ幸いです。
「ひとつだけ注意すれば大丈夫だからって、不動産屋さんが言うから」
(本文より抜粋)
物語は、主人公でありシングルマザーの内藤美苗が娘の桃花と一緒に実家のお屋敷に住むことになるところから始まります。
新しく引っ越したと言われた家は、「井戸の家」と呼ばれる和洋折衷のレトロなお屋敷。一家心中で家族が全滅したという曰く付きの家だそうですが、その家を兄夫婦と父が買い取り住み始めたのでした。
美苗の両親と、父親の母にあたる祖母。
兄夫婦の内藤圭一。妻の三輪坂綾子。
先に住んでいた家族のもとに、離婚をきっかけに住む場所を探していた美苗と桃花は転がり込んでいくことに。
住むにあたって一つだけ守ればいいと言われた条件は、「絶対に入ってはいけない部屋がある。そこに入らなければ大丈夫」とのこと。
娘の面倒を見る懸念も手伝い、頼れるひとが欲しいと考えていた美苗は悩んだ末に新しい実家へと引っ越すことにしたのでした。
ホテルを開業できると言っても過言ではないほどに大きなお屋敷の「井戸の家」。
いくつもある部屋の中の一室に「絶対に入ってはいけない部屋」はありました。
綾子が見せてくれたその部屋は鍵のかかった木の引き戸で、開けてみても畳の六畳間が広がるだけで何もないのだと教えてくれます。たまに換気で開けるけど、それ以外は何もない。
しかしオカルトに傾倒したりするタイプには見えない綾子が、律義にルールを守る様子に美苗はどこか不安を感じたようでした。
ここには何か本当にあるのではないか。
そして美苗と桃花は、夜になると動き回る足音を聞くこととなるのです。
本日はここまで。ここからフルスロットルで恐怖の怪異が猛威を振るっていくので、どうぞお楽しみに。
お相手は黄緑の魔女PisMaでした。
ぱたぱたと響く足の音。
おやすみなさい。
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