ポエム 私の手中には鎖について鍵が

ポエム 私の手中には鎖について鍵が

気付いたら自分の手には鎖がついた
そしてその末端には鍵があり
しかしその鍵は私の鎖を開けるものでもない
この世の全ての鍵穴を試した後、どれも入れなくて
この鍵をどうすればいいですか?
この世のためではない鍵を?
私はこの鍵を引き摺って歩く
フロアの上で踊って歌声も出す
この鍵は私を大地へ引きずるための岩の破片
なのか? 
この暖かい鍵を盗んだ私に
暖かく
燃える鍵を持つ私に
質量を持ち、重力に従って
原子の循環を経って
歩く、天国の扉を開くのためではないよ
私だけが、この世の全てのものと違って
私を縛らるのはその鎖についてる鍵だけだ
この鍵は私を閉じ込め縛めって鎖だ
嗚呼、愛し君よ
もしこの鍵が貴方の四肢を宇宙と言う
岩の中に縛る
軛を開放できるなら
この鍵を捧げて、私はもう
時空の彼方に何処にも縛られず
扉を開けた星の塵となって、光の消える地平線へ
目指しているだけ

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