23年8月に読んだ本の一言感想メモ
◆23年7月はコチラ
・『古事記転生』サム(アライコウヨウ)★★☆☆☆
今日び流行りの「異世界転生」と「古事記」を掛け合わせたアイディアはとても素晴らしい。けれど会話文の連続で誰の発言かわかりづらいのと、いくら現代の倫理にそぐわなくても歴史改変したらあかんと思いました。
・『マネーマスターズ列伝』ジョン・トレイン★★★☆☆
巨万の富を築いた有名投資家の生い立ちやトレード手法を網羅した本。読めば必ず有益な学びがありますが、超分厚いので相応の覚悟が要ります。
・『呪縛の家』高木彬光★★★☆☆
日本三大名探偵の中では最も影が薄いけど個人的に一番好きな神津恭介。たまたま高木氏の虫の居所が悪かったのか本来の性質なのか知らんけど、読者への挑戦状がめちゃくちゃ喧嘩売ってて草。
・『七福神殺人事件』高木彬光★★☆☆☆
名探偵・神津恭介、最後の事件(と銘打っているが後年再開)。松本清張や江戸川乱歩もそうですが戦後ミステリ作家は年を取ると日本史研究にどっぷりハマる傾向がある気がするなぁ。
・『犬神家の一族』横溝正史★★★★☆
昔読んだ『本陣殺人事件』と『獄門島』が個人的に今一つだったので横溝作品は敬遠してたんですが『犬神家~』は代表作と冠されてるだけあって面白かった!映画のほうも機会があればいつか観てみたい。
・『方舟』夕木春央★★★★★
僕のXフォロワーさんが何人もおすすめされていたので気になって読んでみた。これだけ数多のミステリが出回る中でまだこのような画期的などんでん返しが残っていたとは!クローズドサークルの傑作だと思う。
・『身体を持って次の次元へ行く 1・2』ミナミAアシュタール★★☆☆☆
宇宙人とかテレパシー云々を置いとけば、わりと真っ当な引き寄せの法則っすね。後半の本の出版をめぐる苦労話は僕も似たような経験をしたので首がもげそうなほどうなずいてしまった。
・『AIの壁』養老孟司★★☆☆☆
『バカの壁』でおなじみ養老氏が人工知能をテーマに著名人と対談。冒頭いきなり羽生さんが出てきておったまげたw
・『岡田斗司夫ゼミのサイコパス人生相談』★★★☆☆
相談者に忖度しない火の玉ストレートなQ&A。書かれている悩みが実は"タテマエ"にすぎなくて、質問文の裏に隠されたどす黒い本音を炙り出す。
・『HEALTH RULES』津川友介★★☆☆☆
睡眠・運動・食事などのエビデンスに基づいた最適解をさぐる。「まぁ、常識的に考えてそれはそうだよな」という毒にも薬にもならない結論がほとんどで"起死回生の妙手"を期待するといささか拍子抜けします。
《今月の私的トップ3》
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