自分が適応障害になるまで

自己紹介のところでも書きましたが、現在自分は精神疾患(適応障害)と診断されています。

自分がどのような経緯で適応障害になったかをつづっていきます。
(長文でとりとめのない文章になりまして申し訳ありません)


適応障害になるまで(~2022年3月)

2014年に大学院を卒業し社会人になりました。
入った会社は情報通信機器のメーカ(現在のこの会社に勤めてます)。

最初に配属されたのは無線機器のソフトウェア開発でした。大学院では無線に関する研究をしていた&プログラミングが人並みにはできたこともあり、辛いことがあっても乗り越えられていきました。
その後無線機器を使ったシステム構築のシステムエンジニアになり、特に精神的な病気にかかることもなく過ごせました。

30代にもなり、自分は無線機器を使ったシステム構築のシステムエンジニアの仕事を続けていきたいと思っていました。
・昔から無線関連のことに興味があった
・職場の人間関係が良かった
・残業はありながらもなるべく負荷が均等になるように上司が調整していた
のもあり、このまま続けていけると思っていたからです。

ところが、2022年の3月に適応障害になる序章(1回目)が始まりました…。

異動し、パワハラベテランに苦慮する(2022年4月~2022年9月)

2022年3月、当時の部署の部長と緊急面談があり、
「4月から、無線機器のソフトウェア開発部に異動する」
という辞令が下りました。
部長曰く
「今後システムエンジニアの経験を活かしてソフトウェア開発の中核になってほしい」
と言われました。
もちろん会社命令なので、2022年4月から入社後最初に配属された無線機器のソフトウェア開発の部署に戻りました。

ただ、私がシステムエンジニアをしている間に、パワハラベテランがソフトウェア開発の部署に入っていたのです。
その当時のソフトウェア開発部は全員40代後半以上で、偏見かもしれませんが、「部下の成長のために体罰はだめだけど、厳しい言葉をかけるのはOK」という考えでいたかもしれません。

さらに
・指示があいまい
・毎日怒るが、どうすればいいのかのアドバイスがあり、仕事が進まない
・そのパワハラベテランにほかの人が意見を出せない状況

という3重苦で今までにない苦労にあいました。

ただ、8月にパワハラベテランから
「お前は、上場一部企業にいれるような人物じゃない。お前が提出する資料はアルバイトでもできる」
と言われました。
さすがにこの発言はまずいのではと思い、総務に相談しました。
また、同時期にストレスチェックで「高ストレス」と診断されました。
さらに、梅雨時期あたりから以下の身体症状が出ていました。
・心臓付近が痛む
・頭痛が頻繁に発生する(今まで頭痛はほぼほぼなかった)

高ストレスと診断され、産業医面談をで今までの経緯を話したところ、
「今すぐメンタルクリニックに行ってください。おそらく適応障害でしょう」
と産業医から言われました。
その後、総務からもパワハラ発言の件で面談を実施し、産業医からの判断も総務に届いていたのか、総務からも「メンタルクリニックに行って、診断書をもらってください」と言われました。

その当時は「メンタルクリニックに行くなんて」と思ったし、予約制というのも知らず、探すのに苦労しましたが、運よく数日後に初診が開いているメンタルクリニックがあったので、予約し受診を受けました。
今までの経緯を先生に話し、診断結果は
「適応障害。職場環境が原因のため、部署異動を実施すること。」
でした。

診断書を会社に提出した数日後、部長から緊急面談がありました。
そこで言われたのは
「パワハラに気づけなくて済まない。診断書の話は聞いた。ちょうど前所属してた部署で人が足りないみたいだから、10月から異動ということで。」
「今の部署の人は足りなくなるけど、これは部長の問題だから、人員不足の問題は気にせずやってくれ」
というものでした。
まさか、こんなに迅速な対応をしてくれるとは思っていなかったです。
そして、書類上は10月、実際には数日間の引継ぎの後だったので9月下旬に元部署に戻ることになりました。

適応障害から回復、ただ半年後に悪夢が(2022年9月~2023年2月)

元の部署に戻り、無線機器を使った高付加価値製品の販路拡大という仕事を任されました。元の部署は前述のとおり、働きやすい環境だったので、ストレスもそこまで大きくなることなく、身体症状も消えていきました。
2023年の1月には、メンタルクリニックの医者からも「もう大丈夫みたいだから」とお墨付きをもらい、また元の生活が続くのかと思われました。

ただ、1月下旬、部長との緊急面談がありました。
そこで言われたのが
「無線機器部門の業績が悪化していて、どうしても人を削減しないといけなくなった。たびたびの異動で申し訳ないが、社会インフラ部門に異動となった。異動日は2月21日」
この職場でしばらく安泰、この仕事にやりがいを感じたと思った矢先の、今までに経験したことのない異業種への異動辞令でした。
(ちなみに、この部署は2023年の3月に事実上解体されて、半数以上の同僚が異動になったので、使えないから異動というわけではないようです。実際、高付加価値製品の販売責任者の先輩(管理職相当)からは「アツさんは残してくれ」と何度も部長に言ってはいたようです)

2022年の異動のような悪夢が来ないといいな、と思っていましたが、悪い予感というのは当たってしまうもので…

第二のパワハラベテラン登場、事実上の休職へ(2023年2月~2023年6月)

2023年2月21日に全く畑違いの社会インフラの部署へ移動しました。
その部署は一番若い人でも40代後半と、2022年に異動したソフトウェア開発部署と同じ匂いがしました。
どうも、2023年3月で1名退職するため、その人の代わりとして私が抜擢されたとのことでした。
2023年2月~3月までの1か月間で退職する方から業務内容を教わり、4月からはサポートとしてベテランの方が入るとの説明がありました。

ただ、その退職者は私が分からないことを質問しても「4月になればわかるよ」という答えだけで、事実上引継ぎが何もなされない状態で4月を迎えました。

そして4月、サポートのベテランがまさに2022年のパワハラベテランと同じふるまいをする人でした。
どうも、退職者からは「ちゃんと引継ぎを済ませたよ」と言われてたらしく、そこで私ができる力量と、サポートのベテランができるだろうと思っていた力量に大きなギャップがあったのだと思います。

とにかく毎日
・なんでこれができないんだ
・やり方が違う、前任者からちゃんと引き継いだのか
・(Teamsでの通話時に話そうとすると)今から俺がしゃべろうとするときにしゃべるんじゃない
・ただ、既存のメンバーとは普通に話している。
と、自分だけ否定100%の状態となりました。

さらに、身体的症状、異変として
・心臓付近が痛む
・過呼吸
・頭痛の頻発
・眠れない
・食用減退
・今までだとあり得ないミスを連発する
・趣味が楽しめなくなった
と、2022年よりひどい状態になりました。

親にも相談しましたが「ベテランとけんかしてでも自分を守れ」と、ほぼほぼできもしない解決策を提示されました。
産業医に相談したところ、「多分また適応障害が再発したのだと思う。メンタルクリニックに行ってください」とのことでした。
依然通っていたメンタルクリニックは、再診扱いだったので、早急に予約をとることができ、医者の診断を受けました。
そしたら「適応障害が再発したとしたとしか見えない」と言われました。

そして事実上の休職となる出来事が起こりました。

2023年6月2日(金)

この日は、顧客のトラブル報告で名古屋市内で出張に行きました。
サポートのベテランも同行でした。正直そのベテランに会いたくない中、顧客にトラブル報告をしました。
そのトラブル報告は乗り切ったものの、最後の顧客から「今日の昼に御社が納めた機器でアラームが発生している。ついでに直してもらえないか」言われました。
機器がある場所は、今いる場所と異なる場所になり、車で移動となりました。その移動中、乗り物酔いを全くしたことのない自分が、乗り物酔いと思われる症状(吐き気)に会ったのです。

体がフラフラの状態のなか、(実際の危機に触るのが初めてだったので)何とか取扱説明書等を見ながら作業をしていると、サポートのベテランが
「なにもたもたやってるんだ。お前どけ。俺がやるから。」
と言われてしまいました。
その後機器は治ったのですが、名古屋駅までの道中が非常に気まずい雰囲気でした。

さらに悪いことが起こります。
「東海道新幹線、大雨のため本日中の運転中止」

実はこのことは上司の電話で知りました(名古屋にいて帰れてないから、宿泊していいし、宿泊費は会社負担でいいよとの連絡)
その時、まさに吐き気がMAXに達し、名古屋駅のトイレに入り込んだところでした。

実は次の日、広島に帰ってマツダスタジアムの対ソフトバンク戦を見に行く予定でした。ただ東海道新幹線が止まったので、広島に行くすべがありませんでした。
結局、次の日の午後、在来線を乗り継いで、関東に帰りました。楽しみにしてたマツダスタジアムの試合に見に行けず、そこで心が切れてしまったのでしょうか。
「もう休もう」
そして、メンタルクリニックの受信日になりました。

2023年6月5日(月)

この日はメンタルクリニックの受診をしました。6月2日の経緯を伝えたところ「もう休んだほうがいい。ドクターストップです」と言われ、休職の診断が出ました。
翌日の6/6、会社に診断書を提出。
6/7に引継ぎをして、6/8から休職となりました(実際には50日ある病床休暇を使ったので、毎月給与が出ていました)。
引継ぎはサポートのベテランにしたのですが、
「これぐらいで休むなんて甘えだ」
と言われてしましました。

休職、そして復職へ(2022年6月~9月)

休職して最初は、医者から「1か月は何もしなくてもいい」と言われました。

ただ、急に休めと言われても難しいのと、これからどうなるかわからない(特に金銭面)ということもあり、何もしないどころか、オタクグッズの断捨離(数年以上触ってない、見てないグッズ等を中古ショップに売った)をしてました。
ただ、医者には「とにかく横になっている」と言ってました。

また、このまま休んで、ストレスから解消されたといっても、復職してまたサポートのベテラン下で働くと、また休職するのではないかという不安がありました。
一応、産業医面談とは電話で定期的に面談を行っていたのですが、その際に上記の不安を説明したした。産業医からは「上司から今すぐ移動等は難しいという連絡を受けている」と言われました。

そのため、「もう環境を変えなきゃ」と短絡的に思ってしまったのでしょう。7月から医者や産業医等に何も言わず転職活動を始めてしまいました。
(おそらくこの勝手な判断が今でも身体的不調を引きずってる一員なのではないかと思っています、ただ、転職活動で自分の客観的な価値は見れたかなと思ってます)

8月に産業医面談との電話面談で「上司からもし復職するなら、部署変更はないが、別のシステムの業務を担当してもらう、サポートのベテランとはかかわりをほぼほぼなくすようにする」と言われました。
またそこで、「病床休暇も使い切っちゃうし、これ以上休むと収入面が心配だから、復帰に向けた活動をしよう」と短絡的に考えてしまい、医者には「復職に向けた動きをしたい」と言ってしまいました。
その後1か月間、医者からの指導で、図書館などで集中力を付ける作業を行いました。
図書館で本を読むのは当時はそんなに苦痛ではなかったので、自分でも回復したと錯覚したのでしょう。医者からも9月以降の復帰は大丈夫(ただし、残業は禁止、最初は時短が望ましい)との指示をもらいました。

復帰した場所はブラックだった件(2023年9月~現在)

2023年9月中旬に復職し、最初から時短ではなかったものの、当面3か月は残業禁止ということになりました。
最初は別システムのメンバーのサポートという形で簡単な業務から行っていきました。
メンバーも優しく、当初は「このままだったらまた完全回復するな」と思いました。
ただ、営業や開発部隊や施工部隊といった他部署の方が高圧的な方が多く、私が残業禁止という就労条件が課されていることも聞かされておらず、「若いのに残業禁止ってどういうこと」と言われることもありました。
また、顧客が高圧的で、例えるなら「ボヤを大火事と報告する」ようなところで、火消しに日々追われて、本来の業務が進んでいない状況でした。

もちろん、こんな状態では、回復した物もだんだん悪くなっていきます。産業医との面談で、「残業禁止の期限を延長」と言われても、実際には守れていない状態でした。
(ただ、ちゃんと残業代は支給されていますが、それとこれとは別問題)

2024年の4月からは、あるPJの実質的な中心役となりましたが、正直先輩メンバーのサポートをだいぶ受けてやっている感じです。
また、この部署、「さんざん人員が足りない」と進言しているのに、人員補充すらしてもらえません。
2024年7月には課長が休職になりました。もう異常です。
さらに、2024年3月まで部長をやっていた人が、ある方と話をしていて、よりにも私の前で
「課長まで休職になって、次はだれが倒れるのだろう」
という発言をしていました。正直あり得ない発言だと思いました。

もう正直これ以上やっていけない状況です。

現在の状況

現在も産業医、メンタルクリニックの医者からも「残業禁止」と言われていますが、守れていません。正直そんなんじゃ仕事が回らない状況です。
また、今携わっているPJの他部署の方が、とにかく時間にお構いなく電話をかける人で、20時とかに平気で電話をかけて、仕事終了後も気が休まりません。(あと話が通じない)
さらに、顧客が高圧的で、プレッシャーばかりが増している状況です。

さらに以下の身体的症状、異変が出ている状況です。
・心臓付近が痛む
・眠れない
・人の話が頭に入らない(言葉として認識できないときが多くなった)
・記憶力の低下(割り込みが入ると、何をしていたのか思い出すまでに時間がかかる)
・風呂、食事等がおっくうになってやらなくなることが増えた

メンタルクリニックの医者も、半分匙を投げている状況です。
(職場環境があまりにも悪すぎるとのこと。現状としては薬物療法しかないとことで、エスシタロプラムの処方量が1錠→2錠に増えました)

今後の人生の不安

いま、考えている人生の不安は以下の通りです。
・このまま今の部署で仕事を続けられるか不安
・もう1回休職したら、二度と社会復帰できないかもしれないと思うと休みずらい
・将来生きていけるのか、不安になる
 (金銭面、仕事面、趣味面、交友関係)
・消えて無くなりたいと思う時がたまにある
・生きてていいのだろうかと思う時がたまにある

一番不安なのは、金銭面です。いわゆるFIREできる金額を持っていればもうとっくに仕事を辞めていると思いますが、そこまで行っていないです。(というか世間一般に言われているFIREできる金額の半分も持っていない)
また、年齢も転職の限界と言われる35を迎えるので、最悪休職したら、収入元がなくなるのではないかという心配が常にあります。

次の不安は人生の唯一の楽しみである趣味を続けられるかどうかです。
金銭的な意味でも、心の持ちようという意味でも。

まあ、自分の体を一番に心配しろと言われるとそうなんですが、それは大前提の下で。

長文駄文失礼しました。

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