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コミカルな朝食を

子供の頃の方がいいよなって思う夜もくる。
散らかし方しか知らないから、夢を見れたし、どんな失敗も成功になった。片付けを考えるから積み木は崩せないし、収納を考えるから買うことすらない。後先考える頭では声は出ないし、奇人にも変人にもなれない私は真面目。済ませた遅めの朝飯は腹の足しにもならず、日が射す交差点を走って駆ける。遅れることが分かっていても走るのが当たり前だし、10分が5分になっても変わらないのも知ってる。のんびり歩む変人は食パンかじってる。そもそも来ない奇人は酒の肴になるらしいし。
隣の芝生は青いなと思っても、青い芝生に飛び込めないし、むしりとれないのだから、日々自分の芝生に水をやる。未だ退屈を絶えず続ける心は大丈夫だって言えば嘘になる。

だから静かに叫ぶ、無になる前に。



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