【Clubhouse】 マイメロだけの部屋は地獄への招待状だった・・・ / 日本語なしの「日本語上手ルーム」 / 恐怖の一人大喜利
本企画「突撃!隣のClubhouse」では、編集長・仁大噺志がClubhouseにて遭遇した面白い、興味深い、あるいはヤバイ部屋を紹介していく。今回は「マイメロだけの部屋」・「日本(語)が大好きな外国人たちの部屋」・「とある芸人が一人で大喜利を淡々とし続ける部屋」の三選。
恐怖!参加者が全員マイメロに・・・
私、仁大噺志が深夜にClubhouseを徘徊していると、ふと奇妙な部屋名が目に入った。その名も「マイメロなりきり部屋」。
好奇心に負けて、いざ入ってみると何十人ものマイメロディの声が私の耳を襲った。しかし、会話の内容を聞いていると、どうやら平穏ではなさそうだった。というより、むしろ「戦争している」ようだった。
ほぼ全員が部屋のルールに従って、マイメロの声まねで話しているにも関わらず、一人だけ野太い声で「マイメロだよ~~~」と言い続けている人がいたのだ。どうにか彼を屈服させようとしているが、マイメロという設定上、大声が出せず、多くが散っていった。
そこへ救世主が現れた。コロチキのナダルである。
無論、本人ではない。とある男がナダルの物真似をしながら、マイメロなりきり部屋に乱入してきたのだ。
これには、他のマイメロたちもびっくり。さっきまで戦争していた野太い声の彼は、声質は似せる気がなかったが、少なくともセリフは本家マイメロのそれだった。
しかし、この偽ナダルはマイメロもマの字もない。ただ、「ゆりやん」「ゆりやん」。この一点張りである。
「ゆりやん」
「ゆりやん」
「ゆりやん」
ただそれだけを繰り返す。
マイメロたちは初めて触れる狂気に怯えているようだった。彼/彼女らは太刀打ちできぬと悟り、段々と去っていった。部屋は偽ナダルによって完全に破壊されたのだ。
"外来種"による環境破壊が、デジタル時代ではClubhouseにて起こっていた・・・
日本語が使われない「日本語上手ルーム」
ディープウェブのような「マイメロなりきり部屋」に疲労困憊した筆者は、癒しを求めて、マトモそうな部屋を探し歩いた。
そこで見つけたのが「日本語上手Room」。
なんだこれ、と思ったが参加者の写真を見てすぐに合点がいった。参加者のほとんどが外国人だったのだ。
そうか、この部屋は日本が好きな外国人たちが、頑張って日本語で話すという部屋なのだ。これこそがClubhouseらしい部屋だ。同じ志、趣味を持つ者たちが集まる。やっとマトモな記事が書けそうだと、安心して部屋に入った。
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甘かった。Clubhouseに普通など無かった。
日本語上手ルームなのに、日本語が一切聞こえなかった。
会話は全て英語で行われていた。
英語。まさかの英語。
英語...
筆者の英語力では、内容を細切れに追うので精一杯だった。しかしながら、(規約違反が怖いので詳細な内容は割愛するが)彼らの日本愛は十二分に伝わった。
そして、たまに日本語が使用されることも判明した。
新人が入ってきて「こんにちは!」と挨拶すると、参加している外国人全員が「ニホンゴ、ウマイデスネー!」と返す。意外に流暢で驚いた。
ルーム後半では、多くの人が出入りするもんだから「ニホンゴウマイデスネー!」の嵐で、会話どころではなくなっていた。
だが、私はこの部屋でClubhouseというサービスに光明を見出した。この部屋では途中から日本人も訪れ始め、まさに国際交流の場になっていた。コロナ禍で移動が阻まれている昨今の状況を鑑みると、ボタン一つで海外の人のリアルな会話が聞けるというのは、何とも素晴らしいことである。
分かりやすい形で発生した、「グローバル化のDX」としては興味深い例なのではないだろうか。今後に期待が高まる。
地獄?永遠と一人で大喜利する部屋
ルームをザッピングしていると、「大喜利」という楽しい言葉が見えたので、少しばかり訪れてみた。お題は「ドラ○もんのポッケにも入っていなかった道具とは?」だった。
すると奇妙なことが起こった。
ずっと沈黙だったのである。
イヤホンの接続も確認したし、Wi-Fiが繋がっている事もしっかりと確かめた。寝落ちしてしまったのか、と思い、退出しようとした矢先、急に「マズい蟹」という言葉が聞こえてきた。
マズい……カニ……?
なにそれ……?
状況が急転したことについていけず、ルーム名を確認すると「一人大喜利」と書いてあった。こりゃまた、トンデモ部屋に入ってしまったと頭を抱えた。
その回答者はとある芸人だったが、規約の関係で誰かは明かさないでおく。ただ、聞いている側にはロンブーの亮や、麒麟の田村などがいた。
ラジオは聴くのに疲れるけど、一人だと静かすぎて辛い。そんなあなたにぴったりの部屋ではないだろうか。
こんな部屋があったらいいな〜のコーナー
・連歌をやる部屋
・大合唱する部屋
特に最初の「連歌をやる部屋」はぜひ誰かに開催していただきたい。もしかしたら、もうあったりする...?
ちなみに、連歌は誰かが上の句{五七五}を言ったら、他の人がそれに合う下の句{七七}を言うという催し。一般的な長連歌は流石に難しいと思うので、一句連歌を親(ホスト)と子(参加者)でやったら面白そう。
あるいは七七を言った人が、次の五七五を決めるという方法でも楽しそう。
ぜひ誰か 開催してくれ お願いだ (しょうもな五七五)
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(注) 本記事は、異世界のアプリ"Clubnouse"に関するもの、かつフィクションである。