中学生と40代が作るラブソング
こんにちは。
中学生の頃から、たくさん詩を書き、頭の中で曲を作り
夢だったバンドメンバーに巡り合えないまま
40歳過ぎて1人でもと、楽器をはじめて
シンガーソングライターとして活動を始めた、しずくです。
夢っていくつまで追うんでしょう?
叶わないから求めてしまうのか?
この歳になってシンガーとしての夢を追ってるなんていうと
引いちゃう人も多いと思うけど
それよりも伝えたい思いが勝っちゃうんですよね。
そして、いくつまでこんなに歌詞が曲が生まれ続けるのか?
本当にありがたいことですが
今も、たまに蓋をしておこうかと思うくらい
ふと歌詞やメロディが頭の中に流れてきてしまうんです。
なんていう話をすると、
「おぉぉ、さすが」なんて言ってくれる方もいますが
たぶん、妄想力が強すぎて音楽が溢れてしまう病気なんだと思います(笑)
それは原付に乗って走ってる時に
お風呂に入っている時に
地下鉄のホームで電車待ってる時に
あらゆる日常で
急に発作のように突如湧いてきてしまって
シャワーの途中でも、ベッタベタのまま慌てて出て
紙とペンを取ってメモしたり
外でも電話してる振りをして、スマホのボイス録音機能で録音したり
変態か不審者かアーティストかは紙一重だと思います(汗)
苦しいのは、それをなかなかうまく生み出せなかったり
形にして誰かに届けられず私の中だけで悶々としてること
30分くらいで出来てしまう時もあれば
何十年とかかる時もある(長くない?長くないですか?)
形にできて、誰かに聞いてもらえると
まるで出産した時のような
お腹の中でずっとあたためて、産みの苦しみを経て
あの達成感に似た、やったぁ~、良かった、一安心といった感情に包まれるものの、
またすぐに、まだまだだ!!
と、自分で自分に勝手に飴と鞭を与えるというプレイを
多分むかしからずっと繰り返してる気がします。
向上心が強いのか、自己満足度が低いのか、上を知り過ぎて、理想や目標が高いところにあるのか、
だから、昔から私をよく知ってる人には
ものすごく満足して大喜びしてると思ったら
次の日にはハングリーにゲッソリ空っぽ状態になって
振り幅が大きすぎて振り回されたり、疲れちゃう人も多いと思う。
自分でも正直、しんどい時があるけれど、
アーティストとは、そんなものなんだろうなと最近になってつくづく思う。
どこかで、本当に満足出来てしまったら
そこはゴールなのか、
そこで、まるでかつての昭和の歌姫、山口百恵ちゃんが
ステージでマイクを置いてしまったように
ありがとうございましたと、見切りをつけて音楽をやめてしまうかもしれない。
もしもいつかそんな日がやって来たとしても
よくがんばったねと自分に言えるように
まだまだがんばって歌いたい!!
それとも死ぬまで歌い続けるか
チャップリンの名作映画「ライムライト」のカルベロのように
ステージで歌って死ねたら本望と思ってしまう自分もいる♪
そして、歌詞や曲って私の場合
出会ったみなさんからいろんなこと教えてもらったり
気づかせてもらったり、きっかけをたくさんもらって出来るから
私一人じゃ出来ないんですよね。
歌の外では、なかなか口下手でうまく伝えられないけど
本当に本当にありがとうございます。
さぁ、話が長くなるお年頃なのは大問題ですが
大きく脱線してからの本題です。
中学生の頃、どんな詩を書いていたかというと
それは、まだまだ、それ恋って呼べるのかなぁ~?というレベルな
ウブウブだった私が当時、妄想力を膨らませて書いていたのは
「恋愛」の詩です。
そして、中学生の頃の方が、ませていたのか
今より大人っぽいことを書いていた気がします。
(今は逆に、聴いてる人が少し恥ずかしくなるような
ちょっとピュアな歌詞が多い気がするのはなぜ?
幼児化か退化しているのかしら?)
例えば私の楽曲の冬の切ないラブソング
「ぬくもり」という曲があるのですが
この曲の一番の、いわゆるAメロからBメロまでの歌詞は
中学生の私が書いた詩を一字一句変えずに歌っています。
--------------------------------------------------------------------
雪の降る日は匂いでわかる そんなふうに
運命の人も最初からわかったらいいのに
人はどうしてまっすぐたった1人に導かれないの?
そんな回り道を「恋」と呼ぶの?
--------------------------------------------------------------------
中学生だった私に一体何があったのでしょう?(笑)
でも自分で書いたこの詩は
昔からとても気に入っていて、ずっと覚えていたんです。
あれから何十年の時を経て
40歳を過ぎたある日
15年間飼っていた愛猫が亡くなってしまって
愛猫の写真を台所に飾って
いつも愛猫の写真を見ながら
お料理作ったり、洗い物したりしていたら
写真の中の愛猫と目と目が合って
キュっと切ない気持ちに襲われて
愛猫をギューっと抱きしめる時なんかにも
まずビー玉のようなきれいな目を見てたなとか
あのあったかい愛猫をまた抱きしめたい
なんていう気持ちから
突然、サビのメロディが頭に流れて
♪抱きしめる前に目と目がぶつかる~
と歌詞もついて、夢中でスマホに録音して生まれたのが
「ぬくもり」というラブソングです。
雪の日に愛猫が亡くなって
なぜか中学生の頃に書いた
あの詩を思い出したら、サビとミラクルフィットしてしまったんです。
だから「ぬくもり」は
中学生の頃の私と、40代になった私との共作な曲なんです。
--------------------------------------------------------
「ぬくもり」作詞/作曲:しずく
雪の降る日は匂いでわかる そんなふうに
運命の人も最初からわかったらいいのに
人はどうしてまっすぐたった1人に導かれないの?
そんな回り道を「恋」と呼ぶの?
抱きしめる前に 目と目がぶつかる 頷くように包み込まれて
いつもよりきつく結ぶ長い腕 私もあなたの背中にしがみついて
もっと早く会いたかった もっと長く一緒に
あなたのぬくもり忘れたくない
残された日は 思い出に変わるそんな風に
割り切ってただ素直に楽しめたらいいのに
人はどうして忘れたいことほど忘れられないの?
そんな消えない傷を「恋」と呼ぶの?
キスをする前に 目と目がぶつかる 優しくそっと 吸い込まれて
いつもより長く甘い沈黙 あなたも私をなぞって
いつまでもこうしていたいよ いつまでも一緒に
あなたのぬくもり忘れない
抱きしめる前に キスをする前に
あなたのあなたの
抱きしめる前に キスをする前に
あなたのあなたの
ぬくもりを
--------------------------------------------------------
何十年もの時を経て、こんな風に突然
1つの曲として生まれてしまうから
私の頭の中にも、スマホのメモ、ノートなんかにも
ちょっとしたネタ帳のように詩の卵のような言葉たちがたくさん。
そして、最近になって
私の作った曲を
色んな方にアレンジして頂けるようになって
「ぬくもり」も
私の拙い演奏からガラっと生まれ変わって
オシャレに歌詞や曲の世界観がより一層
引き立つようにアレンジして頂きました。
アレンジされたピアノのイントロを聴いただけで
何十回も感動と嬉しさで
号泣してしまって、
なかなか歌入れ出来なかったほど
こうやって誰かと関わって
私の作った曲がどんどん音が重なって
色づいていくのは最高にうれしいです。
携わって頂いたみなさんに感謝!!
中学生の頃に書いた詩は他にも
「ハッピーカレンダー」という曲の冒頭の歌詞
♪今年のカレンダーも残すところ あと2枚~
これも中学生の時に、そこまで書いたけれど
続きがどうしても出てこないと思って何十年?
30歳過ぎた頃に目が出て花が咲いて曲になりました。
そうやって自分に自分で種を撒いておいたら
気づくと芽が出て花が咲いちゃうこともあるから
小さな種をこれからも大事にしたいですね。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
現在、愛知県を拠点にライブハウス、イベントなどで
シンガーソングライターとして活動中。
応援していただけるとうれしいです♪
ライブ・活動情報など
Instagram→nicopao439