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中学生時代-恋愛-
中学入学してすぐ好きな人ができた。
隣のクラスで話したこともほとんどなかった。
なんか気になる。
つい目で追っちゃう。探しちゃう。
好きだと確信してからも告白する勇気なんてない。
だから別になんとも思っていない人に告白されて付き合ったりもしていた。
でも、誰と付き合ってもいつも彼を追っている自分に気づき、
ついに告白をするが玉砕した。初めての失恋だった。
諦めて他の人と付き合ったりもしたが、
結局忘れることはできなかった。
わざわざ遠回りして、彼の家の近所で会えないかななんて思ったりして
堪え切れず2度目の告白。
そして当然のごとく玉砕。
中学入学後に4人くらいと付き合っていたが、
自分から好きになったり告白したことはなかった。
別に嫌いじゃないから付き合った。
それだけのことだった。
それなのに、こんなにも人を好きになって
自分が自分じゃないくらい思いが止められなくなることがあるって知った。
でも実ることはない。相手にもされていない。
他の人と付き合っても彼への思いが消えることはない。
だから彼と同じくらい本当に好きと思える人に出会うまでは
適当に付き合うのはやめようと当時付き合ってた彼と別れた。
中3秋
家庭内も崩壊寸前。私も心が壊れる手前だった。
ある日、彼から電話がかかってきた。
「好きです。付き合ってほしい。」
頭が真っ白だった。現実?夢?
なんかの罰ゲーム?とつい聞いてしまった。
どうせからかわれてる。
この電話の向こうにはニヤニヤした男がいっぱいいるんだ。
信じられず、そう思った。
でも、
もうそれでもいいと思った。
嘘でもいいと思った。嘘だったとしても素直に嬉しかった。
でも現実だった。嘘じゃなかった。
と言われても1ヶ月くらいは現実と思えなかった。
私の幼いまっすぐな恋はついに実ったのだ。
それからの毎日は、今までの曇が全ていなくなったようで
毎日が幸せで楽しくて
あんなに行きたくなかった学校にも行くようになった。
手を繋いで一緒に下校して、自転車に二人乗りで出かけたり
公園で真っ暗になるまで話したり
私の青春は間違いなくあの時間だったと思う。