見出し画像

高校生時代-失恋-

「もう別れよう。」と電話を切ってから音沙汰はなかった。
精神的なショックからなのか高熱を出し、
人生のどん底のような気がした。

いつの間にか眠っていると、いきなり彼が戻ってきた。
とっさにチェーンを締めた。
それに激怒した彼は玄関横の窓ガラスを割って侵入。
異常なほどにキレた彼は殴る蹴る怒鳴る。
意識が遠のく中で私は殺されると思った。

しばらくして少し落ち着いたころ
とっさに隠れて友達に助けてと連絡した。
数時間後、様子のおかしい私を心配して友達が駆けつけてくれた。
私が逃げると思った彼は玄関まで行って対応する。
その一瞬の間に
私は今しかない。と思い、マンションの窓から飛び降りた。

マンションの住人に助けを求め、警察に通報してもらい救急車で運ばれた

今まで、どんなことがあっても両親に助けを求めてこなかったが
今回ばかりは連絡をせざる終えなかった。
マンションの部屋の中は血だらけ、自宅の窓は割れ廊下にもガラスが散乱
誰がどう見ても【事件のあった家】だった。

彼は私が飛び降り、警察のサイレンに気づくと逃げたらしい。
私は病院でそれを知った。
付き添ってくれた友達に家に帰るのはあまりに危険と説得され
友達の実家に2週間ほど避難し、家の片づけ引っ越しなどを両親に頼んだ。
傷だらけの顔で仕事も行けず、骨折している中で
2週間で新居を決めて手続きをして
退去費用、入居費用などをキャッシュ一括で払えた18歳の自分を褒めたい。

彼の荷物は全部彼の実家に送りつけてほしいと頼んだ。
彼との連絡も絶ち、携帯の番号も変えて行方不明の状態で
大好きだった彼と悲しい終わりを告げた。

人生で初めて借りた部屋に別れを告げることもできないまま
退去した。


いいなと思ったら応援しよう!