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誰もが新しいロールモデルになれ!! ~よよかさんの記事と治明さんの本から考えたこと~

こんにちは。にこままです。
「人生のロールモデルは必要ない!。」と思った話を1つ。

目に留まった、よよかさんのネット記事

よよかさん、You're wonderful!!
そして、よよかさんのご両親もすばらしい。

12歳の女の子が、日本で学ぶことが息苦しいと言っている。
私は、日本の教育が当たり前だと思い、疑問も抱かず受けてきました。
しかし、日本で学び、身につけたことが、後々の人生で息苦しさを感じる原因になっていたことに、大人になって気づくのです。

日本の教育を否定するわけではありませんが、3年先も予測できない変化する社会に、昭和の教育で重視されていた、協調性重視や、知識偏重教育が、今だにはびこっているのは、事実だと思います。
だってそうだよね。その昭和の教育を受けた人が40代、50代、60代なんだもの。
社会が激変しているのに、指導要領は激変していません。
未来を先読みし、社会の変化の先を行く教育が、乗り遅れていると感じるのは私だけでしょうか。

よよかさん、あなたは、早く気づけてよかった。
私はそう思います。


読書とは「優れた思考力を得ること」

よよかさんは、6年間で小学校の本を1155冊借りて読んでいたということは、勝手に推測するに、

・読む時間が、1日のスケジュールに組み込まれていた。
・ゲームやテレビやネットの時間は、ほぼなかった。
 (宿題やドラム練習もあることを考えると…)

何よりも本を読んで考えることが、好きだったのだと思います。自分の頭で考えて、新しい知識を吸収していく面白さの方が、テレビやネット番組より勝っていたのでしょう。そうでなければ、2日で1冊を読むことは難しい。
大人だって、1冊を2日で読むのは、なかなか気合いが要ります。

大人も子供も関係ないのですね。
読書は人との出会いと一緒で、様々な本を読んで、知識を増やす。そして、書いた人の思考をなぞらえ、その人の思考の土台を追体験をする。自分の思考に落とし込む作業の一部だと、出口治明さんはおっしゃっています。

優れた思考力を得るということは、優れた他人の知識や思索、思考のプロセスなどを吸収したうえで、目の前の課題を自分の頭を使って考え抜き、自分の言葉で、自分の意見として他人に伝えられるということです。

「本物の思考力」出口治明

よよかさんは、本と人との出会いで、たくさんのインプットを得て、
「アメリカで、学ぶ」
と決めたのでしょう。
よよかさんのご両親がどのような方なのかはわかりませんが、
ご両親も本を愛し、インプットをたくさんされているように推測されます。
家族でアメリカに移住すると決断されたこと、
これこそ、親自身が自分の頭で考え、行動して、
子どもにその姿を見せているのだと思います。


正解のない問題を考え抜く力、が生き抜く力だ!

道徳の授業や、塗り絵のような日本の演奏についても、よよかさんの発言は興味深いのです。

「(道徳の授業で発言するといい意見だね、と拍手をもらう。)でも結局、答えは最初から決まっていて、最後に先生が1つの答えに導こうとするんです」。(中略)
「アメリカ人と演奏していると、色を自由に塗ることができる感じがします。日本での演奏は、まるで塗り絵をはみださないように描くよう求められている気がします。」

天才ドラマーよよかさん(12)が日本を去るワケ~「学校は答えを最初から決めている」4月2日
テレ朝ニュース

これは、出口さんがおっしゃる、「キャッチアップモデルによる戦後経済の価値観」が、よよかさんの息苦しさの原因のように思いました。

日本の戦後復興は、「ルートが目の間に一本道でハッキリ見えていた状態で臨む登山」だったわけです。ルートは見えていますから、頭を使う必要はありません。(中略)必要なのは、何時間でも登り続ける体力と、ツアーコンダクターたる官僚の旗振りに従う素直さ。

「本物の思考力」出口治明

上司の指令通りに働くこと(部下が何も言わず働くこと)、親の言う通りに人生の選択をすること(子どもが言う通りに動くこと)、自分の頭で考えずに、言われた通りにすること(言った通りにしてもらうこと)。そっちの方が、問題が起こらず無難と思っていること、ありませんか?
「いや、そんなの古いでしょ。」
と誰もが口を揃えて言うと思うけれど、果たしてそうでしょうか。
日本の多くのシステムがこの「キャッチアップモデルによる戦後経済の価値観」でいまだに動いていると、出口さんも痛烈に批判されていますが、綿々とこの価値観は、私たちの考え方のどこかに潜んでいるように思います。特に人を管理したり、支配したりする場面で。

だからこそ、自分の頭で考えるためのインプットが必要なのだと思います。
正解なき問題を、自分の頭で考え、答えを出し、行動する。
まさに、よよかさん一家のチャレンジのことでしょう。


誰もが、新しいロールモデルになる時代

私が感じている、不安感。その一つが、
「私に手本となるロールモデルがいない。」
ということ。

でも、ロールモデルなんていらないのかもしれない。
正解もないのだから、手本が必要だろうか。

誰もが、自分の頭で考え、導きだした答えを、
行動して、何かをつかみ取っていく。
過去のロールモデルは、私には必要ない。
私こそが、オリジナルの人生を創りあげるのだ、と。

コーヒーを飲みながら、自分で自分を励ます、
そんな春の午後です。


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