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知り合ってからのこと④
王子さまを自ら迎えにゆく大バクチ
私は敏感で小心者で、なのに時々大それた事をしてしまうフシがある。
19の頃、「ハタチになる前に世界を見たい」と単身ニューヨークへ4泊の旅に出かけた時もそうだった。(えっと、人というのは多面体らしいという言い訳)
片想いハイのターボ(笑)
とらんくんと逢えるメドがたってからの私の行動スピードたるや。
ただちに航空券を取り、宿を押さえ、多幸感著しかった。とらんくんはきっと、知る由も無いんだろうけど、いいんだ。
過去にここまでケアしたかなってくらいお肌やら髪の毛やらの手入れをしまくった。
【注】オールドミス上等とか言ってたのと、同一人物です。
ディズニー作品のラプンツェルの勇敢さが私は大好きで、彼女は自分で殻を破り、フリンと結ばれるワケなんだけど、それを上回る行動に出てしまった自分に今でも驚き。
片想いは胸にしまっておけばいい
とかく、感謝を伝えたかった。感謝を伝えられれば、花マル。世間はナーバスだから、最初で最後になるかも知れなくても、それでもやっぱり逢いたくて。とはいえ肝心なところで言葉に詰まるから、もしもの為に感謝の言葉をラプンツェルの便箋にしたためた。
まさかのアクシデント
そんな訳で、たどり着いた都内某所のリーズナボーなホテル。毛細血管の様に縦横無尽な東京の電車を自力で乗り継いだことは我ながらグッジョブ。
初日は、以前からの友人と久々の再会。かねがね行ってみたかったチームラボボーダレスを観にゆりかもめに乗って。
夕食は、換気にとっても気をつけているジビエのお店で、軽く1〜2杯だけ。その後にとらんくんと翌日にどう会うか電話する予定にしていたから、早めに切り上げた。
詰んだ
ホテルに戻り、とらんくんと電話。
事前にLINEで「もしかして飲んでる?」とのメッセージが来てたので、雲行き怪しいとは思ったけど、電話では正直に「1〜2杯飲んで、スグに切り上げてホテルに戻ってきたよ!」
と伝えた。
とらんくんは、「あまり詮索する気はないけど、今日は何して過ごしたの?」とか「俺、親しい人とでも会う時30分以内で切り上げてて」というウルトラパワーワードをのたまった。わー、予防線張られてる。もう江戸にいるんですが。。涙
頭がショートして、倒れそうだった。今は理解できる。あの時、激ナーバスだったとらんくんの苦しい心理状態。ある種の覚悟はしてた。ダメなら部屋にこもってしこたま泣いたっていいんだし、自分への投資に旅をしてもいい。だって自分の意思で来たんだし。
江戸に来て、不本意だけど、自分からは決して言いたくなかった「じゃあ、会うのはやめておこうか」と伝えた。心にもない言葉。
とらんくんは「遠路はるばる来てくれたのにそんな非情なことしないよ」と、言ったけど。気乗りしない感じがして、ショックだった。
30分で解散だと思ってたから
会う前夜、友達に「もう終わった」って電話してだいぶ泣いたのはとらんくんにはオフレコ(この後でバレる笑)
親切に翌朝ロビーにお迎えにきてくれたとらんくんに、寂しいけど、頑張ってつくり笑顔を見せるのが精一杯だった。30分で解散になってもいい様に、お土産も持って。
でも嘘が下手くそな私、嬉しいのに寂しくて、口数が極端に少なかったのを今でもようく、覚えてる。