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研修講師は寄席の落語を聴くか?②ライブで聴くなら!

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昨日は、我が社の講師は皆、志ん朝師匠と小三治師匠を聴いているという話をさせていただきました。

今日は今ライブで聴くなら!ということで、個人的趣味大爆発になりそうですが書いてみたいと思います。
しかも普段落語協会の番組中心で聴いているので、だいぶ偏っています。
芸協や立川流、圓楽一門のおすすめをコメントで教えていただけたらうれしいです。

何を求めて聴くか?

1.発声

声なら落語協会会長、柳亭市馬師匠です。5代目柳家小さん師匠の弟子ということで、小三治師匠とは兄弟弟子になりますね。
本当に朗々とした美声で、日本歌手協会に所属するプロの歌手でもある方なのです。
剣道をやっていた縁で小さん師匠に弟子入りされたと言われるほどなので、姿勢もぴしっとされていて、耳に眼に美しい噺家さんです。真面目なお顔で隙あらば歌いたがるところが可笑しいのですが。

お侍がよく似合うので、「妾馬」をおすすめしたいですね。

2.滑舌

江戸弁の啖呵ならこの方、というのが春風亭一朝師匠です。今をときめく一之輔師匠のお師匠さんですね。
時代劇の言葉指導もされているほどキレのいい江戸弁をお使いになります。

結構な重鎮なのに未だに「名前が一朝だけに今日はイッチョウ懸命がんばります」と毎席おっしゃるのが可愛らしいです。講師も偉そうにしている人より可愛げがある人の方が好まれるのではないでしょうか。

江戸の楽しみと言えばお芝居、ということで「芝居の喧嘩」がかかるとうれしくなってしまいますね。

3.表情

近年研修がリモート中心となり、リアクションや表情が画面越しでもきちんと伝わるように意識する必要が出てきました。

と、いうことで入船亭扇辰師匠をおすすめします。
普段は端正なお顔立ちなのに、お顔の筋肉が柔らかいのか急にくしゃっとなったりして目が離せなくなります。

扇辰師匠は他の噺家さんと「三K辰文舎」というバンドをやっていらして、声も柔らかく通る声でとても素敵です。

入船亭は渋めの噺をされるお家で、扇辰師匠でしか聞かない噺も多いのでおすすめの噺は迷うのですが、表情のバリエーションが多いという点で「田能久」を挙げさせていただきます。

4.ストーリー創作

研修に限らず話をする際には筋があった方が相手に残りやすくなります。そのため、いかにストーリーの流れを作りあげるかということも研修講師にとって大事だと思っています。

そこでおすすめするのは三遊亭白鳥師匠です。
昨年11月に亡くなられた新作落語中興の祖、三遊亭円丈師匠のお弟子さんです。

若い頃から逸話には事欠かない方ですが、創作力は随一です。多くの新作落語が作った本人しか演じられないのに対し、白鳥師匠作の落語は他の噺家さんにも演じられているものがたくさんあります。

また、古くからご自分が高座にあがった時の様子をスマートフォンで撮影されているのです。これは、自分が喋っている様子を客観的に確認するためにもぜひ真似したい点です。
幸い、リモートでの研修は録音・録画が簡単にできますので、ぜひ見返していただきたいと思います。私もやっています…辛いですけど。

ストーリー物ということで全10部の大作「任侠 流れの豚次伝」をおすすめしておきます。
なお、柳家喬太郎師匠はじめ多くの噺家さんが演っている「任侠流山動物園」は豚次伝の第3話「流山の決闘」にあたりますw

次回は研修講師が落語を聴くのは寄席がいい理由を書いてみたいと思います。
(このシリーズ楽しい〜)

お読みいただきありがとうございました。
ではでは。


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