家族って何だろう。
昨日、久しぶりにアマゾンプライムで映画を観た。
タイトルは、「万引き家族」。
主役は、犯罪でしか繋がれなかった家族。高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋で、いろんな事情を抱えた人たちが家族になっていく。足りない生活品は、万引きで補っていた。あまりにも、日常にある万引き。そこに少し、違和感は感じながらも、ちょっと昔懐かしい、愛情あふれる家族の模様が描かれていた。しかし、ある事件をきっかけに、家族がバラバラに。バラバラになることが本来の姿であるとわかりつつ、この家族でしか過ごすことのできなかった時間、この家族で過ごすことでしか気づくことができなかった家族それぞれの「本来の自分」というものがあった、ということを感じた映画だった。
私が特に印象的だったのが、
家族がバラバラになる時に、警察(?)の面会所で信代が息子の翔太に、
翔太を拾った場所を伝えるシーン。
「松戸のパチンコ屋」
ナンバーは、「習志野」
「赤のビッツ」
そして、夫に、
「もう気づいただろ。この子にはうちらではだめなんだよ。」
と笑って伝えるシーンがとても印象的だった。
これからのこの子には、もしかしたらこの人たちではだめかもしれない。
だけど、ここに来るまでのこの子には、
あなたたちじゃないとだめだったんだよ。
そう、信代に伝えてあげたいと思った。
最近、樹木希林さんの「120の遺言」を読み、
改めて樹木さんの魅力に惹きこまれている私。
時間がある時は、樹木さんの作品を観ていこうと思っている。