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授業を作ることは、楽しい!

お久しぶりです。ゆ〜じ〜ん(教師mode)です。

教師は、授業が勝負だ!

そう言われ続けて10年近く経ってきました。

今日は僕が現在、
授業をどのように作っているのかをここにまとめてみようと思います。
もし、教職を目指している方がいれば参考になればと思います。
また、同業者の方にはアドバイスをいただけたら画面の向こうで天井に頭がつくくらい喜んで飛び跳ねていると思います。

授業は何をしよう? どこから最初に決めるのか?

昨今コロナの影響で休校がニュースになり、未履修の単元をどうするのかという話題がよく聞かれます。実際自治体ごとにどうするのか対応に追われています。
授業を考えていく際に基本になるのは教育課程・学習指導要領・教科書となってくるのでしょう。
僕がまず取り掛かるのは、『ワークシート』です。
え?と思うかもしれませんが僕が1時間の授業を構想するためにワークシートを作ります。

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課題 と まとめ の枠はテンプレートとして用意をしています。青矢印が1時間の授業の流れになるように、ワークシートを作っていきます。

そもそもなぜワークシートを作るのか。

僕は、基本授業1時間につき1枚程度のワークシートを配布します。普通の大学ノートに黒板の内容を丁寧に写すような形ではありません。そこには僕なりの理由があります。 

理科という教科の特性

理科の授業では単純ではない図や、実験器具のイラスト、グラフや表など多岐にわたる『文字以外のモノ』が登場します。この図を黒板に書く→ノートに書かせるという時間をなるべく省略したいからです。1時間に学習する(べき)内容は非常に多く、僕が書く→ノートにうつす時間をとる→活動する(説明する・実験する・話し合う等)→まとめていく→(説明を聞きながら)必死にノートに写す。という授業には必死さはあれど余裕はないからです。

必要な図(実験方法など)、書き込める表、グラフ用紙はあらかじめワークシートに印刷しておくことで時間をかけたい所にかけることができるようになります。
最近では黒板には必要な図やグラフ用紙はiPadからプロジェクターを通して黒板に映しているので教師サイドも時間がかかりません。

自分で考えて書いた・話し合って仲間の意見を書いた・大切な語句が目立ちやすい

黒板に書かれたものをノートに書いていくと、当たり前ですがノートを見直した時に目の前に広がるのは自分が書いた文字、図、グラフや表。 一方、ワークシートにしておくと自分の考えで書いた文章や、仲間と意見を交わして書き込んだもの、表のデータ、グラフの様子が自分の字で目に飛び込んできます。すると、印象が強く残ります。また、大切な語句は赤色(おすすめはオレンジ色)のペンで書くと初めに自分ルールを作っておくとより目立ってきます。ちなみに私が授業で黒板に書く際には黄色で重要語句等を書くようにあらかじめ説明して決めています。

話がワークシートの意味ということになり少しそれましたが、僕が授業を作っていく際にワークシートから作っていくのは、僕自身が生徒の思考の流れを追体験しながら授業をイメージできるからです。

ワークシート作成時の順番は

ワークシートに作成に取り掛かります。まずは、『まとめ』から作っていきます。まとめは、この授業の中でのいわばゴールです。このまとめが明確に定まっていないと、授業後に振り返った時に「で、結局この授業で何がわかったの?」となってしまいます。授業内容によっては、授業の冒頭で今日の授業では○○が説明できるようになるのがゴールね!とあらかじめ言うこともあります。その方がかえって子どもたちが取り組みやすかったり意欲が継続したりすることがあるからです。ただし、あくまでも課題があってのまとめという捉え方をするためこの段階では最低限この授業で学ばないといけないもの。という簡単なまとめを構想します。


(例)季節風により乾いた寒冷な空気が日本海上空で水分を含み、山に沿って上昇することにより日本海側は冬に雪が多く降る。

中身を作っていく

僕はおおよそのまとめを考えたら、それに迫っていくようにワークシートの中身を作っていきます。この時に気をつけていることは、教科書に記載されている図を使用したい場合でも絶対にワークシートにあらかじめ載せておく。ということです。そもそも教科書を開かせたくないからです。

まとめに向かって、どうアプローチしていくのか。これが毎回の悩みであり、楽しみであり、難しいところでもあります。

どれだけ魅力的な課題を作り出すか?

授業で、学ぶべき内容は教育課程である程度決められています。そこで、どのようなアプローチでこの学習内容にせまるのか。これが魅せ所だと考えています。
あの手この手を使って毎年アップデートしていっています。

例えば

(例)季節風により乾いた寒冷な空気が日本海上空で水分を含み、山に沿って上昇することにより日本海側は冬に雪が多く降る。

このまとめに迫る課題であれば、
国土交通省から発表されている『豪雪地帯及び特別豪雪地帯』の図を提示し、
この資料の読み取りを行います。

すると生徒は「日本海側に雪が多い。」や「同じ緯度でも太平洋側は雪があまり降らないのに、日本海側には雪が多い。」という事に気づきます。

そこで『なぜ、日本海側には雪が多く降るのだろうか?」という課題を提示するのです。 このようにまとめに迫る、さまざまなアプローチを考えていくわけです。

授業を作っていく順番

① ワークシートを作成する。(思考の流れを追体験)

② まとめを仮決定する。(本決定はその後の課題と照らし合わせる)

③せまるアプローチを課題から考えていく。

これが、僕が行なっている授業の構想の一部です。





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