人波に逆らって
朝から自転車で走っていくと、サラリーマンや高校生の大群が向こうらやってくる。
その人波にさからって、わたしは自転車のペダルをぐんぐん漕いでゆく。
なんだか、その人たちは自分の意志でそちらの方向へ向かっているように思えない。同じような時間帯に皆がみな、駅から駅へと歩いて行く。まるでなにかにコントロールされているようにも見えてくる。
わたしもかつて、その波乗りだったわけで。その波は荒くずっと長くは乗っていられなかった。
ひとついえるのは、今のほうが自分という人をもっていられるので今が今日がすきだ。
どうか誰もが自分らしくいられますよう、願うばかりです。
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