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読書|真梨幸子 「教祖の作りかた」

単行本:308ページ
読了までにかかった時間:135分

ママ。どうやら、地獄に落ちてしまったようだ。
ママの言うことを聞かなかったから?
ママの言う通りにしなかったから?
でも、ママ。ママの言うことなんて、どれも出鱈目で、その通りにしようとは思えなかった。ママの言うことはいつだって間違っていたし、非常識だった。

真梨幸子 「教祖の作りかた」


読み終えて本を閉じた時、手のひらが真っ白なのに気がついた。

血の気が引いていくとはこういうことなのか。


読み進めていく時に味わうリアルタイムの恐怖と、すべての謎が分かった上でこれまでの出来事を反芻した時に襲う恐怖。


二重の恐怖を味わえるミステリーです。


郊外のペンシルハウスに暮らす普通の主婦、奥寺色葉は夫と息子との3人暮らし。ある日引きこもりでゲーム実況YouTuberの息子に1千万の税金の督促状が届きーー。家のローンもあり、夫は詐欺にあっている。そんなお金、払えるわけがない。そんな時、高校の同窓会で久しぶりにあった同級生とついつい不倫をしてしまいーー。弁護士の彼に「節税のために、宗教法人をやれば?と持ちかけられるが。

幻冬舎HPより


夏の暑い日に読むのもいいかもしれません。


(装丁のイラストとフォントの美しさに惹かれて手に取ったんだけども、読み終えた後に見るとこの美しさがまた余計に恐怖を助長してくる。夢に出てきそう‥。)

真梨幸子 「教祖の作りかた」
幻冬舎 2024年5月22日発売


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