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今宵も活字に酔う【詩】

目が覚めた瞬間 夜を想う
窓から刺す陽の光を憎むんだ
何の為に起きたのかを自問自答する
二度とは戻らない夜を懐かしむ

夜が好きだ
1日の最後の読書時間の為に生きている
誰とも話さず居られるから
自分一人の世界を誰にも邪魔されないから
考えても考えなくても時間は過ぎるから

酒が飲めないから活字を読み酔う
それが読書を始めたきっかけだった
しばらくすると自分に酔い狂った
気がつけば周りには人が消えた

今日も読書の為に働く
何にも代え難い酔いの時間
僕が僕らしくあるために
今宵も一人の世界で酔い狂う

【了】

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