日本では珍しい大人のスタンダードカバーアルバム
56歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介第29弾!
「NUDE VOICE」 南佳孝
2001年発売
世界的なCityPopの流行で、再評価されている南佳孝。
名曲名盤沢山あります。
当然私も小学生の頃から知ってるし、何枚もアルバムは聞いています。
世間的には(スローなブギにしてくれ)や、(モンローウォーク/郷ひろみ)(スタンダードナンバー/薬師丸ひろ子)の他人に提供しヒットした曲が有名ですね。
でも私が一番好きな曲は、(プールサイド)という曲なんです。
ボサノバ風のリズム、オシャレなコード感、来生えつこの歌詞。
これぞ南さん持ち味だとズーッと思ってました。
そんな私の気持ちを証明するかの様な一枚が本日紹介するカバーアルバムなんです。
所謂ジャズのスタンダード集なんです。
(SOMEONE TO WATCH OVER ME)(MY FUNNY VALENTAIN)(NIGHT &DAY)などなど、超有名曲ばかりなので、音楽好きじゃない人でも聞いた事ある曲ばかりです。
アレンジ&サウンドプロデューサをトロンボーン奏者の村田陽一氏が手掛けていますので、安定安心の音作りです。
参加メンバーも凄くて、ポンタボックスや熱帯JAZZ楽団、果ては渡辺香津美まで。
時にゴージャスに、時にシンプルなアレンジに、円熟した南佳孝の歌声が重なり合うのは、もう聞いてて夢心地です。
正に大人のカバーアルバムだと思います。
日本ではこういうアルバムは中々作れる土壌が無いので、よくぞ南さんやってくれた!という感じです。
評判が良かったのか、今作の後もボサノバカバー集(ブルーヌード)やボサノバアレンで自身の曲をセルフリメイクしたアルバム出しています。
そちらも最高の出来栄えでした。
もうこういうアルバムは日本では作られないだろうと思う。
良い時代を過ごした大人たちの贅沢な一枚です。
皆様には唯一のオリジナル曲を。