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現代版 鬼婆 足取り鬼婆 Dr桐生麗は恐れない!深見胡堂版
はじめに
さて、現代における鬼婆とはいかなるものか?
昔なら、食糧難における、食人する者。
現代でこのような事があるのか、世界を見渡すとこれに似た事例が無い訳でもない。
サイコパスとか、完全に狂った人の所業である。
では、他には無いのか、鬼嫁、とか、毒親とか
これは、人怖であって心霊では無いが。
こいつらが、死んで化けて出てきたら、ある意味、真の恐怖。
鬼婆よりも怖いのでは、なかろうか?
中国には、病気を患った患部に当たる部位を他の動物から、取り出し食べることで治療する方法が考えられ実践される。
中国の伝統医学や東洋医学では、「同物同治」(同じ物を同じ症状に治す)という考え方があり。
その考え方を、自分の欲を満たすため平気で行う鬼が今あなたの隣で息を潜めている。
あぁ、あの足のように、綺麗になりたい、可愛くなりたい…
第1話 鬼婆が帰って来る。
「足取りばばぁ、足取り鬼婆が、この近辺で出るらしいよ。」
早朝、通学途中の女子高生たちが興奮した様子で話している。
「何でも、長くて綺麗な足を見せるように、ミニスカートを履いてこの通りを歩くと、追いかけてくるんだって、めっちゃ、早いらしいよ。」
「私は、違う噂きいたけど、ほら、あの通りの新しい白壁の家に連れ込まれるって話。確かモデルを募集してて、スカウトとの振りをして、次の日には両足が切断された状態で見つかるって。」
「その話どっちもホントらしいわよ、これ見て」そう言ってスマホのネットニュースの記事を見せる。
会社帰りのOL両足を切断された状態で見つかる!
数年前の殺害された女性とは別に同じ家で変死体が発見される。
家の庭に転がっていた足の無い死体を、散歩で通りがかった男性が見つける、ここの家の庭には犬がリード無しで飼われていて、男性が通る度壁の穴から覗いて吠えるのがお互い日課だったが、この日は出てこない、つい中を穴から覗くと、この死体が見えたらしい。
調査開始
連続猟奇事件が起きたと世間が騒ぎ始める前に、警視庁は動き出した。
10月某日、少し肌さむい、住宅街の一角の玄関先で
刑事の一人がインターホンを鳴らす。
彼女は、部屋の中で対応してくれた。
「足が痛いと、」美咲さんは言った。
車椅子に乗った、彼女は、無くなった膝から下を探すように、残った太ももを擦った。
長身でスリムだからこそ、丸まった背中が目立つ。
事件に巻き込まれなければ、モデル並みの華やかさがあったことが伺える。
「犯人は見つかったんですか?」
「それについては、実は見つかっていません。
申し訳ありません、事件真相を再度検証するためにお伺いしました。」
「こちらは、NLP神経言語プログラミングの専門家で心の専門家です、実は、あの事件と繋がる、殺人が5年前と同じ場所でありまして、あらたな角度からの再調査のためこうしてお伺いしました。」
本庁の刑事である本郷警部が説明し、その傍らに小柄な少女にしか見えない女性が挨拶をした。
「はじめして、私は○○大学でNLP神経言語プログラミングを専門にしています。桐生麗です。私は死者との対話を再現し、解決困難な案件を担当しています。」
黒髪のロングヘアをポニーテールにして白衣の下には黒いタートルネックとジーンズを着ているシンプルなスタイルだが、表情は真剣である。
「本気で、言ってるんですか死者との会話何て、だったら私じゃなくてもいいんじゃないんですか?」
「確かにその通り、でも私は霊能力者ではないので、いきなり幽霊を呼び出し、会話してパッと事件解決とはいかないんですよ。今回の事件を含めあの家で起きた殺人及び傷害は4件、唯一の生き残りが高橋美咲さんあなただけなんです。」
「私は、協力したくありません。」
「確かに、そうでしょう、あなたは被害者であり、大きな犠牲を払い、心に傷を負っている。出来れば私も別の方向でチャレンジする方法を考えていますが、それは途方も無く時間がかかる、そして、今日でも新たな犠牲者が出ると考えています。」
「怖いのも分かります、でも、あなたと同じように足を取られ、殺害される被害者が増えようとしています。先日あの家で亡くなった、被害者は両足をもぎ取られ、上半身は庭に転がっていました。」
「犯人は、まだ満足しておらず、次の犯行を犯すでしょう。猟奇殺人は快楽のため、自分の欲求を満たすために、繰り返され、今まで異常の快楽を求めて、犯行のサイクルは早くなっていきます。」
「でも、どうして、死者の声を聴く必要があるの?」
「実はあの家の噂が猟奇殺人だけでない、怪異な噂が起きているんです、そこから、導き出される答えは、あなたを襲った犯人と、別に、霊の仕業に見せかけようとする何かが見えてきたんです。」
先日の回想をしながら説明を始めた。
「今回のケースについて、おさらいをすると。」
彼女、Dr桐生は、大柄でいかつい顔をしたベテラン刑事本郷警部と爽やかな二枚目の青年で、柔らかい髪と整った顔立ちを持つ、新米の的矢に話始めた。
ここは、Dr桐生の大学の研究室である。
桐生はソファに座るよう言ったが、本郷をお構いなくと立ったまま。
的矢については恨めしそうにソファと、本郷を見つめて
「はぁー、」ため息をついて、立ったまま、ポケットからメモ帳をだした。
「今回の事件は、ある民家で起きた連続猟奇事件が始まりで、三人目の被害者、高橋美咲24歳会社員が、右足の膝から下を失うも、運よく、逃げられたことから、事件は発覚し、すぐさま警察が乗り込んだが、見つかったのは両足の無い遺体が、無造作に風呂場のバスタブから見つかり、足の無いの死体の足部分の肉片が冷蔵庫から見つかっただけだった。」
「この家の住人は、会田ぎん60歳、女性一人だけ、捜索するも見つけることはできなかった、これが5年前。」
今回、新たに同じ家で同様の事件が起きた。
私は、前回の唯一の生き残り、高橋美咲さんの証言から、実行犯である会田ぎんとの記憶に、今回の事件を解決するヒントがあると考えています。」
「彼女は、協力してくれませんよ、多分」的矢が小声でつぶやいた。
「確かに、あまりにも猟奇じみて、思い返すのも無理でしょうな、」
本郷が付け加える。
彼女の証言は衝撃的な内容だった。
会社からの帰り路、年配の女性から声を掛けられ、モデルにならないかと誘われ、事務所が近くだからと、大手事務所の名を語り、飲み物に催眠剤を入れられ、痛みで目が覚めようとしている時、会田ぎん足取り鬼婆の独り言が聞こえた。
「まぁ、ここからは私の妄想が入ります。」
問題は、この女性足取り婆ぎんが欲したのは、綺麗な足であった。
若くて長い足を持つ女性を言葉巧みに騙し、両足を切断して食べることに、夢中になった。
効果は無いはずだった。
彼女の頭の中では効果があり、喜ぶ足取り婆ぎん
実際には、長くも、綺麗ですらなっていない
妄想と現実の区別がなくなっていたから。
しかし、3人目を襲い、いざ、切断しようと思った時。
こんな考えが浮かんだ。
「生きたまま食べた方が新鮮で、両足を食べるのは大変だから、片方ずつ頂こう。」
この独り言を高橋さんは聞いている。
これが良くなかった足取り婆ぎんは、被害者美咲の膝から下の肉を生きたまま食べ満足して眠ってしまう。
美咲は気絶したが、痛みで目が覚めると、なんと常に妄想の中にいる足取り婆ぎんは美咲さんの拘束をきっちり行っておらず、上半身は動けるようになっていて、美咲さんは脱出に成功し、警察にも届けることになったが。
警察が、乗り込んだ時には、足取り婆の切断された両足が発見され
上半身はは見つかることがなかった。
この猟奇的な事件が起きた家はすぐに取り壊され
新しい住宅が建つことになり。
新たな、事件が起こる。
若い女性が住むと足に異常をきたす、病気か、事故により、歩けなくなる。
そして、また猟奇事件が起きた。
NLP神経言語プログラミングのスペシャリスト、Dr桐生がこの難問に挑む。
続く。
あとがき
アニメダンダダンに触発されて鬼婆ものになりました。
めっちゃ面白いですね、そして、ヒロインの綾瀬桃に惚れました。
話変わって
普段は、ChatGTP4o1に千文字ぐらいの元ネタを提供して、それを参考にあらすじを書いてもらい、幾つかの行程得て、本分を生成して貰っている。
最近は、自分の書いたネタの半分以上は消えて、ChatGTP4o1が考えた内容に変わっている、内容は悪くない、けど最近しっくりこないので。
今回は、同じネタで自分が書いてみた。
ここで解ったのは自分が書くとめっちゃ遅い、ここまで3時間以上かかっている。
けど満足できるところもある、あとまだ小説になっていない、へたくそ丸出しであるが、敢えて挑戦しました。
実は、前に書いた記事も書き直したい気持ちでいっぱいです。
このパターンでお蔵入りした話のストックが結構ある、半分変われば別物ですよね。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
終