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差別をされた経験があると痛みに敏感になる!?
差別を経験していると痛みに敏感になる!?
・痛みの感じ方は人それぞれ
痛みを感じやすさには個人差があります。
ちょっとした刺激で痛がる人もいれば、強い痛みに動じない人もいます。
なぜこのような違いが生じるのでしょうか?
・痛みの感じ方に影響を与える要因とは?
実は、痛みを感じやすさは「差別」が関係しているようです。
マイアミ大学の研究では、さまざまな人種の参加者88人に対し、痛みを評価する実験が行われました。
参加者の腕に熱を加え、その痛みを100点満点で評価してもらいました。
同時に、fMRIで脳の活動を調べました。
・痛みを強く感じる人の特徴
結果、アフリカ系アメリカ人の参加者は他の人種に比べ、痛みを平均5ポイント高く評価していました。
しかし、脳の活動に違いはありませんでした。
痛みを感じる領域の反応が同じであるなら、痛みの評価も似るはず。ですが、なぜアフリカ系アメリカ人がより強い痛みを感じると答えたのでしょうか?
・差別が痛みの感じ方に与える影響
研究チームは、実験前に行った「差別経験」に関するアンケートが重要な手がかりになると考えました。
過去に差別を受けた経験がある人ほど、痛みを強く訴える傾向があったのです。
どうやら、幼い頃から差別や強いストレスを受けてきた人が、脳の痛みを感じるメカニズムに変化が生じ、痛みに敏感になる可能性があります。
・周囲の痛みに対して寄り添う気持ちを大切に
痛みを強く訴える人は、注目を浴びたいだけではなく、過去に辛い経験をしてきたのかもしれません。
そのため、周りに痛みを訴える人がいたら、雑に判断せず、その人の心情に寄り添う姿勢が大切です。
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参考文献
Neural and sociocultural mediators of ethnic differences in pain
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