【痩せメタボ】日本人の若い女性に多い、痩せているのにメタボな人
【痩せメタボ】日本人の若い女性に多い、痩せているのにメタボな人の特徴とは?
・はじめに:痩せているのに安心できない現実
「メタボリックシンドローム」という言葉を聞くと、多くの人が太っている人を思い浮かべるでしょう。
しかし、痩せているのにメタボリックシンドローム、つまり「痩せメタボ」な人も存在します。
・痩せメタボとは?
痩せメタボとは、標準体型または痩せ型でありながらも、内臓脂肪が多く、筋肉が少ないために健康リスクが高い状態を指します。
具体的には、高血圧、高血糖、脂質異常のうち2つ以上が該当する人のことを言います。
痩せメタボは特に日本人の若い女性に多く見られるため、見た目が細いからといって安心はできません。
・生活習慣との関連性
痩せメタボの主な原因は生活習慣にあります。
岡山県立大学の研究によれば、18歳から22歳の女子大学生230人を対象に調査が行われ、その結果、夜型の生活を送る人に痩せメタボが多いことが明らかになりました。
・夜型生活が痩せメタボに与える影響
調査対象の女子大学生に体重や生活習慣、食事内容、クロノタイプ、活動量、栄養状態、エネルギー消費量、体組成などを回答してもらい、データを分析しました。
その結果、夜型の生活をしている人は以下の特徴を持つことが分かりました。
体脂肪率:夜型の人は体脂肪率が高い傾向があります。具体的には、夜型の人の体脂肪率は29.9%±4.8%であり、非夜型の人の27.3%±5.5%よりも高いです。
活動量:夜型の人は活動量が少なく、運動不足になりがちです。
タンパク質の摂取量:夜型の人はタンパク質の摂取量が少ないです。これにより筋肉量が減り、脂肪が増える原因となります。
また、夜型の人は朝食を抜いたり、夕食やおやつで高カロリーの食事を摂る傾向があり、不健康な食事パターンも痩せメタボの原因の一因です。
・痩せメタボの健康リスク
痩せメタボは見た目には現れにくいため、自覚しにくいですが、健康リスクは高まります。例えば、糖尿病、ホルモン異常、骨粗しょう症、脳卒中などのリスクが増加します。
・まとめ:健康的な生活習慣を目指して
痩せているからといって安心してはいけません。
運動不足や不健康な食生活が続くと、痩せメタボのリスクが高まります。定期的な運動とバランスの良い食事を心がけましょう。
健康な生活習慣を身につけ、健やかな毎日を過ごしましょう。
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参考文献
Associations of body composition with physical activity, nutritional intake status, and chronotype among female university students in Japan
https://jphysiolanthropol.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40101-024-00360-9