どうして人は【知らんぷり】をしてしまうのか？

どうして人は知らんぷりをしてしまうのか？
ロイファナ大学リューネブルクの研究
対象者：101人の従業員
平均年齢38.6歳、平均職歴12.6年、週の平均労働時間38.5時間、平均の同僚の数は6.3人
期間：10営業日

・研究の意図
人は時として知っていても知らない振りをすることがあります
社会で知らんぷりをしてもデメリットしかなくメリットはありません
それでも、知らんぷりをしてしまう理由を調査しました

・研究の内容
101人の従業員を集めて、10営業日に渡って朝と夕方にアンケート調査を行った
(職種は、会計士、事務員、エンジニア、医者、教師など様々な分野から集めた)
朝のアンケートでは、ネガティブな気分を聞いた
夕方のアンケートでは、その日の仕事の量、人間関係、知らんぷりをしたかどうかを聞いた
どのような時に知らんぷりをするのか調べた

・結論
集まった615のデータを分析した所、
人間関係にストレスを抱えていると知らんぷりをすることが判明した
仕事のストレスでは知らんぷりが起こることはなかった
また、知らんぷりをした日はネガティブな感情と疲労感が軽減していた
同僚の困っている姿を見ることがストレス解消に繋がるみたいだ

人間関係で嫌なことがあると、会社で知らんぷりをしてストレスを解消する
しかし、知らんぷりをされた側は仕事が進まないストレスと、相手へのイライラを募らせ、新たな知らんぷりを生み出すことになる
悪循環の始まりである

研究者も、知らんぷりは一時的には効果があるが、長い目で見れば悪影響を及ぼす、知らんぷりはオススメできない、と述べています

・感想
仕事量が多くても人間関係が良好な職場なら知らんぷりは起こらない
仕事量が少なくてもギスギスした職場ら知らんぷりが起こる
同僚とは仲良くしましょう！

ストレスが溜まっても同僚に向かって発散していたら、職場で嫌われます
ストレスは正しく解消するのが身のためです

ちなみに、職場での嫌がらせのことを『非生産的職務行動』と言います

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参考文献
Be smart, play dumb? A transactional perspective on day-specific knowledge hiding, interpersonal conflict, and psychological strain
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/0018726721990438