青色の照明でストレスが3倍も早くなくなる

青色の照明でストレスが3倍も早くなくなる
グラナダ大学の研究
対象者：18歳~37歳の12人

・研究の意図
人は光に影響を受けます
たとえばブルーライトはメラトニンを抑制して、眠気を軽減することが証明されています
他にも、植物は太陽光を浴びて光合成をします
光は生き物にとって不可欠な存在です
特定の光を浴びることでストレスを軽減することも可能だと考えます

・研究の内容
18歳~37歳の被験者12人を集めて、EEGをつけて、MISTを受けてもらった
その後に、二つのグループに分けて、休憩を取ってもらった
一つ目のグループは、青色の照明の部屋で休憩した
二つ目のグループは、白色の照明の部屋で休憩した(対照群として普通の部屋で休憩した)

EEGとは、簡易的な脳波計のこと
MISTとは、The Montreal Imaging Stress Tast
プレッシャーをかけて、簡単な計算問題を解いてもらい、被験者にストレスを与える

・結論
青色の照明の部屋で休んだ被験者は3倍の早さでストレスを解消した
普通の部屋の人がストレス解消にかかった時間は3.5分、対して青色の部屋の被験者は1.1分だった
また、ストレスの低減の加速以外にも、リラックス効果も認められた
青色の照明の部屋で休憩した被験者のほとんど(83%)は、気分も改善していた

ただし、どちらの照明でも4分以上浴びた場合は効果がなかった
短時間でストレスを解消したい場合に青色の照明は使える

・感想
最近のLED照明は色を変える機能が備わっているので、休憩の際には試してみたい
照明の色を変えるだけなので、お手軽である
しかも効果が3倍というのも素晴らしい(どうやら3倍は赤い彗星の専売特許じゃないらしい)

気になるのは、今回の実験は小規模なのでエビデンスとしては弱い点
ただ、学校の壁を青色にしたらリラックス効果が確認された研究、行動障害が青色の照明で改善した研究、なども論文の中で紹介されている

青色の照明にはリラックス効果があるのだろう
ブルーライトは、メラトニンの抑制、眠気の軽減、覚醒の増強などの反対の効果も証明されている
青色の照明を活用する際は気を付けたい

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参考文献
Blue lighting accelerates post-stress relaxation: Results of a preliminary study
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5648169/