ロボットに褒められると嬉しい? それとも何も感じない?
ロボットに褒められると嬉しい? それとも何も感じない?
人は褒められると嬉しいものです。
また、褒められるとやる気になったりもします。
褒めるということはモチベーションにおいてかなり重要です。
しかし、その褒めるという行為は、人でなければならないのでしょうか?
人以外に褒められても同じような効果はないのでしょうか?
このような疑問に答えるべく、同志社大学などの研究チームが興味深い実験を行いました。
実験では、ロボットから褒められると人はどう変わるのかを調べました。
ロボットから褒められると人は成長することができるのでしょうか?
それとも、感情のないロボットから褒められても何も感じないのでしょうか?
実験方法
実験に参加したのは20歳から59歳までの48人です。
参加者は簡単なタスクに挑戦してもらいました。
その際、ロボットを隣に置きました。
ロボットは参加者に、3種類のいずれかのフィードバックを与えました。
褒める:「すごいですね!」「よくできました!」など
中立的:「終わりましたね。」「次に進みましょう。」など
煽る:「下手ですね。」「もっと早くできませんか?」など
実験結果
実験の結果、ロボットから褒められた参加者は、中立的なフィードバックを受けた参加者よりもパフォーマンスが高くなりました。
つまり、ロボットから褒められると人はやる気になり、タスクをより上手くこなすことができるということです。
しかし、驚くべきことに、ロボットから煽られた参加者も、中立的なフィードバックを受けた参加者と同じくらいパフォーマンスが高くなりました。
ロボットから煽られると人は見返してやりたいという気持ちになり、タスクをより頑張ることができるということです。
ただし、ロボットから煽られた参加者は、不安を感じていました。
やはり、「下手」や「遅い」などと言われると傷つくみたいです。
この実験から分かったことは、人はロボットから褒められるとプラスの感情を持ち、煽られるとマイナスの感情を持つことです。
どちらの場合もパフォーマンスにはプラスの影響があることです。
人はロボットの言葉に大きな影響を受けることがわかります。