親の喫煙で子供の認知能力が下がる

親の喫煙で子供の認知能力が下がる
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)の研究

タバコを吸うと、健康被害が出たり、IQが下がってします
この問題は本人が納得しているなら、問題ない
趣味の範囲で勝手に喫煙すればいい
しかし、親の喫煙は子供にも影響を与えることが判明した

オーストラリア国民の縦断的研究(LSAC)を使用して、子供の認知能力と親の喫煙状況の関連を調べた
対象になった子供は、1999年3月から2000年2月に生まれた子供4983人と、2003年3月から2004年2月に生まれた子供5107人、の合計10090人
子供の認知能力を計って、親が喫煙しているのか調べた

結果、親が喫煙している子供は、喫煙していない親の子供に比べて認知能力が低かった
識字に関するテストでは、少なくとも3%、多ければ10%の成績の低下が確認された

他にも、我慢強さの成績が低く、問題行動が多いことも判明した
喫煙というのは、子供の未来の可能性も奪う嗜好品である
百害あって一利なしとはタバコのための言葉かもしれない

親の喫煙が子供の認知能力の低下を招く理由として、いくつか考えられる
まず、母親が喫煙者の場合、単純に遺伝で受け継がれる
母体が既にタバコの害にさらされているなら、子供もその影響を受ける

タバコの費用も考えなければならない
タバコは無料ではない、購入にはお金がかかる
タバコを購入するため、子供への投資にかけるお金が減り、教育や食費のお金が削られる
まともな教育を受けられなければ、認知能力が下がるのは当然である

子供の成長は親の影響も大きい
タバコを吸うとIQが下がる
IQが下がっている親が子供に、賢い勉強をさせるのは難しい
蛙の子は蛙なのだ
鳶が鷹を生むというのは現実では滅多に起こらない

とにもかくにも、タバコは子供の将来を奪う
自分の問題で済むのなら、自業自得だ
しかし、他人の未来を奪うのはいただけない

この世から、タバコはなくなってもいいだろう
嗜好品は他にもあるのだから

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参考文献
The effect of parental smoking on children’s cognitive and non-cognitive skills
https://doi.org/10.1016/j.ehb.2021.100978