後ろ走りでエネルギー効率が改善する
後ろ走りでエネルギー効率が改善する
デイトン大学の研究
後ろ向きに歩くことには、足の痛みを軽減したり、バランス感覚の改善が期待できる
では、歩きを越えた先、走りではどうなのだろうか?
後ろ走りを行うとどのようなメリットがあるのだろうか?
後ろ歩きと同じような効果が得られるのか、それとも別の効果があるのか、研究者が調べてくれた
日頃から運動をしている若い男性ランナーを8人集めた
年齢26歳±6歳、身長174cm±6.4cm、体重68.4kg±9.2kg、体脂肪8.6%±3.2%
週に2回、10週間にわたって後ろ走りのトレーニングを受けてもらった
トレーニング前後でどのような変化があったのか調べた
結果、ランニングエコノミーが改善した
ランニングエコノミーとは、無駄なエネルギーを使わずに効率的に走る指標のこと
車の燃費と似たようなもの
ランニングエコノミーが優れていると、少ないエネルギーでたくさん走れるようになる
後ろ走りを練習することで、効率的に走れるようになった
つまり、後ろに走れば、より前に進める
女性を対象にした実験では、心肺機能と体脂肪率の改善が示された
後ろ走りをすることで健康になったり、効率的に動けるようになるだろう
ただし、後ろ走りは危険である
周囲を確認してくれる人や、室内でトレッドミルを使用して、安全を十分に確認した上で行いたい
後ろ走りをしていると、体や首を捻って進行方向を確認したくなるが、まっすぐ前を見ることが大事である
何度も体を捻っていると、体のバランスが崩れる
せっかくのトレーニングが台無しになる
いきなり、後ろ走りはハードルが高いので、後ろ歩きから始めたい
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参考文献
The Effects of Backwards Running Training on Forward Running Economy in Trained Males
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26332781/
Mechanical power and muscle action during forward and backward running
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8467337/