二日酔い対策に「水を飲む」のは無意味!?
二日酔い対策に「水を飲む」のは無意味!?
・楽しいお酒の後に待っている試練
お酒を飲むのは楽しいです。
気分を盛り上げ、料理も美味しくなります。
しかし、飲みすぎると二日酔いという名の地獄を見ます。
頭痛や吐き気、倦怠感など、多くの人が経験したことがあるでしょう。
二日酔いを防ぐ方法として「お酒を飲むときに水を一緒に飲む」が広く知られています。
しかし、研究により、水を飲むだけでは二日酔い対策にならない可能性が示唆されました。
・水と二日酔いの意外な関係
オランダ・ユトレヒト大学の研究者たちが、過去の13件の研究をレビューし、水分摂取と二日酔いの関係を調査しました。
結果
飲酒中に多くの水を飲んでも、二日酔いの症状が和らぐことはありませんでした。
脱水症状が二日酔いの原因とされることがありますが、実際には二日酔いと脱水症状は直接的な関連がありませんでした。
脱水症状は数時間で治るのに対し、二日酔いの症状は一日中続くことがあります。
つまり、水を飲んでも、二日酔いを防ぐことも、和らげることも不可能です。
・なぜ水はダメなのか?
二日酔いの原因は、酸化ストレスや炎症です
一方で、脱水症状は、電解質や水分が失われることで発生します。
そもそも、二つの症状の原因が異なるので、水を飲んでも二日酔いには影響を与えないのです。
・酒と水
飲酒の際は、一緒に水を飲むように言われます。
一緒に水を飲むことで、お酒だけを飲み続ける場合に比べて、お酒の量が減ります。(胃の容量には限界があるので)
単純に、お酒を飲む量が減るため、二日酔いになりにくいと考えられます。
また、二日酔いの際に水を飲むことで、脱水症状は治ります。
二日酔いの症状が治ったと勘違いするので、二日酔いにも効くと誤解される原因なのでしょう。
・注意点
今回の研究では40年以上前のデータも含まれていました。
また、サンプル数が少ないものも多くありました。
信憑性については注意が必要です。
・楽しいお酒を安全に
水は二日酔い対策にはなりませんが、適量の水分摂取はお酒を楽しむ上で必要です。
さらに、食事や適切な栄養を意識すれば、翌日の体調も大きく違ってくるでしょう。
大切なのは、お酒を適度に楽しむこと。
酒は飲んでも、飲まれるな。
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参考文献
Alcohol hangover versus dehydration revisited: The effect of drinking water to prevent or alleviate the alcohol hangover