成績のいい子供と、成績の悪い子供の違い
成績のいい子供と、成績の悪い子供の違い
ルクセンブルク大学の研究
子供の成績というのはテストを実施すれば、一発で判明する
その際、成績のいい子と悪い子が生まれる
受けている授業は同じはずなのに、どうして成績の優劣が出るのだろうか?
成績の良し悪しを分ける要素は何だろうか?
ブラジルに住む6歳~8歳の子供を集めて、様々な認知テストを行った
その後、学校での成績と比較して、どの要素が成績と関連しているのか調べた
成績のいい子と悪い子の違いは、ワーキングメモリであった
ワーキングメモリは、作業記憶とも呼ばれ、一時的に記憶を保管する場所である
ワーキングメモリの要領が大きいと、作業するスペースが増え、効率よく物事を進められる
対して、要領が少ないと、新しい作業をするために、いちいち古い作業を片付ける必要があり、効率が悪くなる
この効率の違いが学校のテストの違いに反映された
ワーキングメモリの性能がいい人は、頭の回転が早い
何か作業をしていても、記憶をしているのでわざわざ立ち止まって確認したりする必要がない
一つ一つの差は小さくても、やはり塵も積もれば山となるのだ
つまり、勉強ができない子に「勉強しろ!」と言う前に、「ワーキングメモリを鍛えろ!」と言うべきだろう
ワーキングメモリの要領が小さければ、いつまで立っても勉強ができないままだ
スペックの低いパソコンで作業していたら、作業が遅々として進まない
スペックの低いパソコンを買い換えるほど簡単にはいかないが、スペックを高める努力をしないと、いつまで立っても作業は終わらないだろう
アメリカの大統領リンカーンも「8時間、木を切る時間があるなら、そのうちの6時間は斧を研ぐのに使う」と言っています
すぐに作業に取りかかるほうが一見すると効率がよさそうですが、準備を整えてからのほうが効率がよくなります
ワーキングメモリは日常のあらゆる場面で使います
鍛えて損のない能力です
運動、瞑想、イメージングなどで鍛えることが可能です
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参考文献
Executive functioning and reading achievement in school: a study of Brazilian children assessed by their teachers as “poor readers”
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4050967/