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記憶力をアップさせる【呼吸法】

記憶力をアップさせる呼吸法
カロリンスカ研究所の研究

匂いというのは、匂いの元の分子が鼻の奥にある嗅覚受容体と結合し、電気信号を発生させ脳に情報を送り、大脳で匂いを知覚する
これまでの研究で、匂いと記憶には密接な関わりがあることが研究で示唆されている
故に、匂いをより嗅ぐ鼻呼吸と記憶力に関して実験を行った

19歳~25歳までの健康な若者を24人集めた
被験者にまず12種類の匂いを嗅いでもらい、匂いを覚えてもらった
そして、口をテープで覆い、口呼吸をできないようにして、鼻呼吸で1時間ゆっくり過ごしてもらった
休憩後、もう一度匂いを嗅いでもらった
ただし、最初に嗅いだ12種類の匂いにプラスして、異なる匂いを新たに12種類嗅いでもらった
以前に嗅いだことがある匂いなのか、新しい匂いなのかテストをした

また、対照群として、19歳~49歳の24人の成人を集めた
前者との違いは、休憩中に口呼吸をすることだった
鼻をクリップで固定して、鼻呼吸ができないようにした

結果、鼻呼吸グループのほうが正解数が多かった
鼻呼吸を行うことで、記憶力がアップしたと考えられる

ただし、どうして鼻呼吸で記憶力がアップしたのか不明である
休憩中の両グループを観察した所、注意力、動機付け、気晴らしなどに違いはなかった
両グループとも、休憩中はきちんと休憩できていた
鼻呼吸、口呼吸で、リラックス度合いが変わることはなかった

とにもかくにも、大事なのは鼻呼吸で記憶力を強化できることだ
詳しいメカニズムの解明については、研究者に任せればいい
車の仕組みを理解していなくても、車の免許を所持していれば車は運転できる
必ずしも、中身を知らなければならない理由はない
使える知識があるなら、使えばいいのだ

ただ、今回の研究は匂いと記憶力に関してである
鼻呼吸をすることで記憶力アップの恩恵を受けれるのは匂いだけかもしれない
匂い以外の記憶に関しては未知数である
まあ、試しやすいので一度試してみてから、判断してもいいだろう

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参考文献
Respiration Modulates Olfactory Memory Consolidation in Humans
https://www.jneurosci.org/content/38/48/10286

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