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痩せすぎと太りすぎ、どちらが危険?

痩せすぎと太りすぎ、どちらが危険?

体重は健康にどのような影響を与えているでしょうか?
「痩せすぎは健康に悪い」、「太りすぎも健康に悪い」というのはよく聞く話ですが、どちらがより危険なのかご存じですか?

日本人を対象にした国立がん研究センターの研究では、353,422人のデータを基に、BMI(体格指数)と死亡率の関係を調査しました。

この調査によると、痩せすぎと太りすぎ、どちらも健康リスクがあるものの、特に「痩せすぎ」が健康に与える影響が深刻であることがわかりました。

◆ 痩せすぎのリスク

痩せすぎていると、筋肉が不足し、心臓に負荷がかかりやすくなります。
代謝や免疫力の低下も懸念され、がん、心臓病、脳血管疾患などのリスクが高まることが示されています。特に日本人のデータに基づくと、痩せすぎの人は全死亡リスクが最も高いという結果が出ています。

◆ 太りすぎのリスク

一方で、太りすぎると関節や内臓に負荷がかかり、運動量の低下や内臓の負担が増えるなど、こちらも健康に悪影響を及ぼします。
ただし、研究によれば、痩せすぎの方が太りすぎよりも死亡率が高いことが判明しています。

◆ 健康的な体重を目指すために

では、どのような体型が健康にとって最適なのでしょうか?
研究では、最も死亡リスクが低いBMIは、男性で25~26.9、女性で23~24.9、中高年の場合は21~27とされています。
つまり、少し太めの標準体型が健康的であると考えられます。

とはいえ、太りすぎも依然としてリスクが高いため、健康的な体型を維持することが重要です。痩せすぎの人は体重を増やし、太りすぎの人は減量を目指しましょう。

◆ まとめ

痩せすぎと太りすぎ、どちらも健康に悪影響を及ぼしますが、特に痩せすぎのリスクは無視できません。
最も健康的なのは、適度に体重を保つことです。自分の体型を見直し、健康的な生活を送るための第一歩を踏み出しましょう。

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参考文献
Body mass index and mortality from all causes and major causes in Japanese: results of a pooled analysis of 7 large-scale cohort studies
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21908941/

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