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若い頃に知りたかった

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現在アラフィフである読書好きの私が、生きる上で絶対に揺るがせにできない大事な考え方や哲学を、書き綴っています。メンタルが弱く不安がりで、生きることが怖かった、若い頃の自分へ向けて…
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#がん

転んじゃった(涙) タダでは 起きないようにしないとね

比喩ではなく、転んでしまった。 駅の階段を下りている途中、電車が来ているのが見えた。 その電車に、乗りたかった。 暑さゆえ、次の電車までの数分をケチった。 階段を一段飛ばしで降りようとしたところ、着地したつもりがサンダルの底が滑った。 足首がぐにゃっとなって、ズザザザザーーー(涙) …………しばし、茫然自失。 え……折れた? 折れてないよね?? 「―――大丈夫ですか!」 まず若い青年が駆け寄ってきてくれた。 すぐあとに、同世代くらいの女性も。 みんな、優しいよ

一生、このわたしと生きてゆくしかないんだね

「自分って、どうして〇〇なんだ? もっと▢▢だったらいいのに」 こんなことを思う人は、若い方であるほどに、少なくないだろう。 イヤ、若い人ならかわいいものだ。 私は、40を過ぎてもなお、「どうして」がとまらなかった(笑) 私は、若い頃より「自分は〇〇だから、▢▢はできないよな」などと、「この私」で生まれたことを、さして努力もしないクセに、のろいながら生きてきたところがありました。 人の能力・ポテンシャルは、「生まれながらに決まっている」。そのように母から教えられて育った

「私は100%、私のしたいことしかしていない」というキツイ現実

あなたは、「あらゆることを、あなたのしたいようにして生きている」と言われたら、「その通り」と納得できますか。 私は長らく「自分のしたいように? とんでもない」と思って生きてきました。 しかし今は、「確かに私は、あらゆることを、したいようにして生きている」と認めざるを得えない事態となりました。 分かりやすいように、私の例で話します。 私は、母のガン闘病中に自分もガンになりましたが、そんな非常時に無理をして、母の見舞いに毎日行き続けます。 私Bは「休みたい」と切望しなが

ガンになった私が、言われてモヤモヤした・傷ついた言葉

私は40代後半。 数年前に乳がんに罹患し、現在は女性ホルモン阻害剤を飲みつつ、たまの定期検診に通う者です。 前回は、「言われて嬉しかった言葉」をご紹介しましたが、今回は言われて傷ついた言葉、モヤモヤした言葉を集めてみました。 ***** 【私が言われてモヤモヤ・イライラした言葉】 ◆友人の言葉「(原因は)ストレスだよ」 私が手術を終え、抗がん剤が始まる前に会いにきた友人がいました。カフェにて1~2時間おしゃべりしたのですが、その際、私の乳がんの原因を「やっぱり、ストレ

ガンになった私が、言われて嬉しかった言葉

私は40代後半。数年前に乳がんに罹患し、現在は女性ホルモン阻害剤を飲みつつ、たまの定期検診に通う者です。 ガンなどの病を患う人に、言葉を掛けるのって難しいですよね。 特に若ければ若いほどに、罹患している人の割合も低いですから、言葉に迷います。 相手のキャラクターや病状にもよるのでしょうが、ガン経験者の私自身でも、果たして病気の相手にうまい言葉を掛けられるのか、自信はありません。 そもそも「絶対に相手を傷つけない、正しい言葉」なんて、存在しないのかもしれませんよね。 結局

命の話をしよう。最終話 わたしの「検査」に対する結論

今日は、絶対に「自分の結論」を出す。 私自身の「命に対する、治療や検査に対するスタンス」の結論だ。 そもそもの始まりは、私が、医師がすすめる乳がん5年目の全身検査を、「やりたくない」と断ったことから始まった。 皆さんももうお忘れだろう。 私ももう忘れていた(笑) 命について考えていたら、うっかり5本くらいの記事になってしまった。この手の話は、noteではウケないらしいが、構わず突き進むこととする。 「検査をやらなくて、怖くない?」 今でも、主治医の言葉が耳に残っている

夫に言われて、ショックだった言葉②

私は40代後半、夫は50代後半の夫婦2人暮らしの話です。 子供はいません。 15年以上の同居生活で、夫からの印象深い言葉はいろいろあります。 びっくりした言葉や、イラついた言葉、傷ついた言葉、 考えさせられた言葉や、もちろん嬉しかった言葉もある。 だいたい覚えているものですよね。 なんなら一生忘れないのよ、女は(笑) 女性は脳梁が太いからなんですってね。 過去の事案をすぐに引っ張り出せる能力は、子供に体調不良などがあった場合、瞬時に過去のデータを引っ張り出し、すべてを並

命の話をしよう④ 「ガンになっても治療しない」という夫

前回は、夫が経験した医療との関わりを書いた。そして、 「もし今、ガンになっても治療はしない」と言う夫。 は???  え??? よく言うよね私には、治療をすすめておいてさー(笑) 私が乳がんに罹患した際、夫は明らかに抗がん剤を推していた。もちろん、私自身の意見も一致はしていたのだが。それを突っ込むと 「治療はしないけど、ただし、自分が独り身だったらの場合ね」と続けた。 「パートナー(私)や実家の家族が治療をしてほしいと懇願した場合は、その人たちの利益は、同時に俺の利

命の話をしよう③ 検査を断る私はバカなのか? イヤ、夫だってバカなんだよ

この話は、乳がん歴のある40代の私が、5年目の全身検査をすすめてくる主治医に対し、「やりたくないです」と断ってしまったことからはじまった。 (前回、私はバカなギャンブルをしているのか、と言う話を書いた⤵) 素直に、全身検査をすれば、早期発見されるかもしれないチャンスを、みすみす「捨てている」のだろうか、私は。 夫の言葉は、 「まあ、5年に一度の全身検査くらい、受けてもいいんじゃないの?」 というもの。 では、「5年目の全身検査くらい受けたら?」と言う夫(50代)のこれ

命の話をしよう② 私はバカなのか? 夫婦の長い対話

乳がん5年目の診察において、主治医に対して私が言った 「全身検査、やりたくないです」の問答。 病院から帰宅後、夫に「全身検査、断っちゃったぁ」と伝えると、夫が固まった……というところまで前回は書いた。 私のこの発言を皮切りに、夫との長い対話が始まった。 まず初めに、検査を断ってしまった私の、気持ちの一部を表す象徴的なエピソードを書こう。 まだ、私が乳がんに罹患する何年も前のこと。 ある芸能人の女性が乳がんに罹患した。 その女性は年に一度、マンモグラフィーを受けている

命の話をしよう① 私はバカなのか? あなたなら、どうする

少し前に、乳がんの定期検診があった。 (はじめての方へ、私は数年前の43歳の時に、乳がんに罹患。右乳房を全摘出後、抗がん剤と分子標的薬で治療、現在、ホルモン阻害剤を飲みながら暮らしている者です) 治療後は、3カ月に一度のペースで薬を処方され、半年に一度の血液検査、1年に一度のエコーやマンモグラフィー検査を受けながら、この数年を過ごしている。今のところ、再発はしていない。 今回は、血液検査のみの来院。注射さえ我慢すればいい、楽な検査だ。 それでも数日前から「なんかあった

スッキリの反対、〇〇〇〇の効能

「スッキリ」の反対の気持ちをあらわすオノマトペ。 あなたはすぐに分かりましたか。 こたえは「モヤモヤ」です。 さて、この「スッキリ」と「モヤモヤ」を、もう少し別の言葉で言い表すと、何になるかわかりますか? 答えは、「排出」と「溜め込み・消化」です。 スッキリとは外側に出すことで、モヤモヤは内に溜めることなのですよね。 当たり前すぎますか。 私はこの二つが「真逆の意味」なのだと気づくのに、40年以上もかかったのですが、普通こんなことは「当たり前」として認識されているもの

カウンセリングの際、患者のわたしがしていた恥ずかしい勘違い

かつて、カウンセリングに2回ばかり行きました 母のガン闘病に付き添って疲弊していた頃、自身の乳がんが発覚し、あまりにも落ち込み過ぎて、私は心療内科クリニックを訪れたことがありました。 医師の前で、自分の置かれた状況を話します。 身体の緊張状態が解けず、不安に苛まれ、不眠になっていることなどを説明しました。話の序盤から、声が震えました。 目の前の医師が、黙って聴きながら、時々頷きながら、キーボードで何かを打ち込んでいます。おそらく私の話の概略をざっと箇条書きにでもしている

はっきりさせたい! あいまいな物事をあいまいのままにする力

私は、物事を、白黒はっきりさせたい。 曖昧な物事を曖昧なまま持ち続けることが苦手です。 大抵は「今、答えをください」「今、決着をつけよう」と思っている。 人間の脳には「分かろう」とする性質があるため、「知りたい」「はっきりさせたい」という気持ちが湧いてくるものなのだそうですね。 最近よく「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉を聞くようになりました。 はっきりと明確な答えを導き出すことも能力でありスキルならば、答えのはっきりしないことをそのまま持ち続けることもスキルなん