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若い頃に知りたかった

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現在アラフィフである読書好きの私が、生きる上で絶対に揺るがせにできない大事な考え方や哲学を、書き綴っています。メンタルが弱く不安がりで、生きることが怖かった、若い頃の自分へ向けて…
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#創作大賞2024

夫婦で、よく男と女の話をします

夫とふたりで暮らす私は、よく男と女の話をします。 今時は、男とか女とか、パッキリ分けずに語る風潮もありましょうが、いわゆる「オス・メス」の話をしたいので、話を単純化するために、男女の二種類に分けて話をさせてくださいね。 「性別」に関する話題が苦手な方は、ここで読むのをやめてくださいね。 *** ■ 私(女性)は、男性のことが好きです。 ■ 夫(男性)は、女性のことが好きです。 私たち夫婦は、男と女がペアになったヘテロセクシャル(異性愛者)です。 そんな私たちは、日

わたしは、どこに消えたのか?

私は、この私として、長いこと生きていますが、若い頃「自分がいない」ことに気づけずに生きていた時期がありました。 自分は、この世界に、存在するのに「いない」。 どういうことかと言うと、 私は自分を消して「相手に合わせる」ということが、やたらと上手な子供でした。 誰に強制されたわけでもなく、親に「そのようであれ」と育てられたわけでもない。 「女性はうまく察して、気配りをせよ」とか「空気を読んで場を調整せよ」とか、当時の文化や風潮の「エキス」が、知らずと私のカラダの中に沁み込ん

はじめて社会人になったとき、大人たちに愕然としたよ

社会人になって、はじめて働きはじめたとき。 若い私には、「信じていた」というよりも、「当たり前に、確信していたこと」があった。それは、 長く生きている大人たちは、その分、立派に違いない。というものだった。 まだ純だった私は、大人をそのような存在として捉えていたのである。 当時20代前半だった私にとって、27歳~28歳の人も充分に「大人」であったし、40~50代ともなれば、親と同年齢、もしくはそれ以上である。 みんな私よりずーっと長く生きた人たち。 大人の世界には、

夫とのエアコンバトルについて熱く語ろう(笑)

日本に夏が来た。 地域にもよるのでしょうが、連日の蒸し暑さで、早くもバテそうな今日この頃である。 みなさま、せっせと「リモコンピッピ」をしておられるでしょうか? えーと、「リモコンピッピ」というのは、「自分の快適さ」を求めて、我先にと、リモコンをピッピし合う、温度設定の争奪戦のことを言います(笑) 今回は、私たち夫婦の、長年の「エアコンピッピ」をご紹介します。 (どういう話題なんだ……) ***** エアコンバトルは二段構えになっていまして、ひとつめに、まずシンプル

長く生きていることのメリット

歳をとると、日ごとに若さは失われ、肉体や見た目が老化していくのですが、「代わりに」と言っちゃなんですが、良いことも結構あります。 と言うか、良いこともないと、人間は生きておれんだろう(笑) その「良いこと」とはなんだろうか? もちろん人によって異なるだろうから、それらに正解はない。 大人になったばかりのころは、親元から離れて、「自由」を知ったことが「とても良いこと」であったし、歳を経るにつれ、若さゆえの「過剰な自意識」が薄らいでゆくことも、「良いこと」であった。 友人

一生、このわたしと生きてゆくしかないんだね

「自分って、どうして〇〇なんだ? もっと▢▢だったらいいのに」 こんなことを思う人は、若い方であるほどに、少なくないだろう。 イヤ、若い人ならかわいいものだ。 私は、40を過ぎてもなお、「どうして」がとまらなかった(笑) 私は、若い頃より「自分は〇〇だから、▢▢はできないよな」などと、「この私」で生まれたことを、さして努力もしないクセに、のろいながら生きてきたところがありました。 人の能力・ポテンシャルは、「生まれながらに決まっている」。そのように母から教えられて育った

彼氏だった夫から、言われてショックだった言葉④

今から20年以上も前の、私が20代半ば、夫が30代半ばのころ、私たちは同じ職場で付き合い始めました。 付き合い始めの、ふたりの関係がはじまったばかりの最高潮だったころに、彼氏であった夫がこんなことを言いました。 「誰かと付き合い始めるってことは、別れのはじまりでもあるからなぁ」「人は慣れるし、飽きる生き物だから」 ……なんですと?? 私は耳を疑った。 付き合い始めの、まだまだこれからの、甘ったるい関係のふたりの間で、なぜそんな不穏なことをつぶやくのよ、ひどいじゃない

人の遅刻を許せない私って実は…

若い頃より私は、人の遅刻が許せない性質であった。 「遅刻する人が許せん……ふざけるな……」 相手への憎悪を伴って、メラメラと怒りに包まれた。 しかし今は、ほぼどうでもよくなってしまった。 その心理的過程をお話しようと思う。 ***** 私が考える遅刻には、2種類ある。 ①1対1での、個人的な待ち合わせの場合 ②会社などの始業時刻に、誰かが遅れてやってくる場合 私はどちらも、はらわたが煮えくり返った。 友人との待ち合わせなどで待たされるのとは違い、会社で誰かが遅刻し

Q.もしも自分のパートナーがウソをついていたとしたら?

メディアやSNSでは、時々「学歴詐称問題」が話題にのぼる。 学歴を詐称した人が、テレビでコメンテーターなどをやっていた場合には降板させられ、おそらく二度と起用されることはないのだろう。 こういう問題が話題にのぼったとき、夫と二人で「もしも~だったら」という仮定の話をすることがよくある。 Q.もしも夫が、私に学歴を偽って伝えていたとしたら? A. 「(夫は美大を卒業しているのだが)、もしも美大卒だというのがウソで、『別の大学に行っていた』もしくは『高卒・中卒だった』と聞い

夫から言われて、ショックだった言葉③  

30代前半で、夫と一緒に暮らしはじめて早16~17年になるでしょうか。 子供はおらず、2人で暮らしています。 わたしは一人暮らし歴が長く、実家の家族以外の他者と暮らすのは、夫が初めてで最初は戸惑い、「ふたりはどんな関係になってゆくのかしら」なんて思ったものでした。 そんなある時、夫との何気ない会話の中で、私は何気なく「夫婦って、空気みたいな存在になっていくのかなぁ」と言いました。 「空気みたいな存在」は、私が若い頃より、あちこちでよく聞くフレーズでした。 空気はあって

女の「うわさ話」は、永久不滅なのかい

女はうわさ話が好きですよね……とか書いたら、今時は差別発言なのかしら。 女に限りませんよ!って。確かにそうですね。 私が少女だったころより始まっていた、誰かのうわさ話や陰口。 50歳間近になっても、まだ鳴りやまないことに、もう完全に諦めがつきました(笑) 私は、子供のころより、うわさ話や陰口を自ら発信する人のことを不思議に思っていました。 「陰口なんて、みっともないからするもんじゃない」という感覚ももちろん人並みにはあるんですけれど、しかしそれよりももっと、腹黒い理由が

父と母の仲直りの仕方が、すごいんですけど

子供のころより、両親のケンカをまったく見たことがない……という人はいるのだろうか。 (小さな頃より、さまざまな理由で親が2人揃っていなかったという方もおられるかもしれないが) 私の両親は、20代前半で結婚し、それから兄と私を産んで4人家族を形成し、暮らしてきた。 私が子供のころは、基本的には両親の仲は悪くなく、「母は父のことが好きなのだなぁ」と子供心に感じて育った。 しかし時折、「のっぴきならない空気」が流れていることがあった(笑) やべぇ……親が口きいてない……どうや

夫の自己肯定感が高い理由は、すばらしい(?)お義父さんにあり⁉

私の夫(50代)は、精神がどっしりとしていて、自己肯定感も高め安定の人なんですよね。 私は、自分の、底辺だった自己肯定感を、夫と共に過ごすなかで高めてもらってきた感があるのですが、そんな夫の「安定感」が、どのように作られたのかに興味があり、夫の昔話を聞いては、そのエピソードに驚いてきました。 今日は、夫(50代)のお父さん(80代)について、感心した話をひとつご紹介したいと思います。 ただの美談で終わらないこの話、どうぞ最後まで読んでいただけると嬉しいです。 ****

ガンになった私が、言われて嬉しかった言葉

私は40代後半。数年前に乳がんに罹患し、現在は女性ホルモン阻害剤を飲みつつ、たまの定期検診に通う者です。 ガンなどの病を患う人に、言葉を掛けるのって難しいですよね。 特に若ければ若いほどに、罹患している人の割合も低いですから、言葉に迷います。 相手のキャラクターや病状にもよるのでしょうが、ガン経験者の私自身でも、果たして病気の相手にうまい言葉を掛けられるのか、自信はありません。 そもそも「絶対に相手を傷つけない、正しい言葉」なんて、存在しないのかもしれませんよね。 結局