マガジンのカバー画像

若い頃に知りたかった

62
現在アラフィフである読書好きの私が、生きる上で絶対に揺るがせにできない大事な考え方や哲学を、書き綴っています。メンタルが弱く不安がりで、生きることが怖かった、若い頃の自分へ向けて…
運営しているクリエイター

#妻

すべての女が、母の娘であるという宿命を背負って生きている

先日ついに、夫のお母さん(90歳)と、夫の妹さん(50代・お母さんと同居)の、東京観光が果たされた。 気象予報士と化した夫のおかげで、旅行日の3日間ともに快晴(笑) そして初日の夕方、わたし達夫婦の家に、おふたりが遊びにやってきた。 旅行が決まるまでの大騒動の模様はこちら⤵⤵ 挨拶を済ませた後、食卓テーブルに座っていただき、 「たくさん歩いて、お疲れになりませんでしたか~?」 などと、余裕のある声を掛けながら、内心ではあわあわしながら急須に湯をそそぐ。 いわゆる「

彼氏だった夫から、言われてショックだった言葉④

今から20年以上も前の、私が20代半ば、夫が30代半ばのころ、私たちは同じ職場で付き合い始めました。 付き合い始めの、ふたりの関係がはじまったばかりの最高潮だったころに、彼氏であった夫がこんなことを言いました。 「誰かと付き合い始めるってことは、別れのはじまりでもあるからなぁ」「人は慣れるし、飽きる生き物だから」 ……なんですと?? 私は耳を疑った。 付き合い始めの、まだまだこれからの、甘ったるい関係のふたりの間で、なぜそんな不穏なことをつぶやくのよ、ひどいじゃない

Q.もしも自分のパートナーがウソをついていたとしたら?

メディアやSNSでは、時々「学歴詐称問題」が話題にのぼる。 学歴を詐称した人が、テレビでコメンテーターなどをやっていた場合には降板させられ、おそらく二度と起用されることはないのだろう。 こういう問題が話題にのぼったとき、夫と二人で「もしも~だったら」という仮定の話をすることがよくある。 Q.もしも夫が、私に学歴を偽って伝えていたとしたら? A. 「(夫は美大を卒業しているのだが)、もしも美大卒だというのがウソで、『別の大学に行っていた』もしくは『高卒・中卒だった』と聞い

夫から言われて、ショックだった言葉③  

30代前半で、夫と一緒に暮らしはじめて早16~17年になるでしょうか。 子供はおらず、2人で暮らしています。 わたしは一人暮らし歴が長く、実家の家族以外の他者と暮らすのは、夫が初めてで最初は戸惑い、「ふたりはどんな関係になってゆくのかしら」なんて思ったものでした。 そんなある時、夫との何気ない会話の中で、私は何気なく「夫婦って、空気みたいな存在になっていくのかなぁ」と言いました。 「空気みたいな存在」は、私が若い頃より、あちこちでよく聞くフレーズでした。 空気はあって

ガンになった私が、言われて嬉しかった言葉

私は40代後半。数年前に乳がんに罹患し、現在は女性ホルモン阻害剤を飲みつつ、たまの定期検診に通う者です。 ガンなどの病を患う人に、言葉を掛けるのって難しいですよね。 特に若ければ若いほどに、罹患している人の割合も低いですから、言葉に迷います。 相手のキャラクターや病状にもよるのでしょうが、ガン経験者の私自身でも、果たして病気の相手にうまい言葉を掛けられるのか、自信はありません。 そもそも「絶対に相手を傷つけない、正しい言葉」なんて、存在しないのかもしれませんよね。 結局

夫に言われて、ショックだった言葉②

私は40代後半、夫は50代後半の夫婦2人暮らしの話です。 子供はいません。 15年以上の同居生活で、夫からの印象深い言葉はいろいろあります。 びっくりした言葉や、イラついた言葉、傷ついた言葉、 考えさせられた言葉や、もちろん嬉しかった言葉もある。 だいたい覚えているものですよね。 なんなら一生忘れないのよ、女は(笑) 女性は脳梁が太いからなんですってね。 過去の事案をすぐに引っ張り出せる能力は、子供に体調不良などがあった場合、瞬時に過去のデータを引っ張り出し、すべてを並

命の話をしよう④ 「ガンになっても治療しない」という夫

前回は、夫が経験した医療との関わりを書いた。そして、 「もし今、ガンになっても治療はしない」と言う夫。 は???  え??? よく言うよね私には、治療をすすめておいてさー(笑) 私が乳がんに罹患した際、夫は明らかに抗がん剤を推していた。もちろん、私自身の意見も一致はしていたのだが。それを突っ込むと 「治療はしないけど、ただし、自分が独り身だったらの場合ね」と続けた。 「パートナー(私)や実家の家族が治療をしてほしいと懇願した場合は、その人たちの利益は、同時に俺の利

命の話をしよう③ 検査を断る私はバカなのか? イヤ、夫だってバカなんだよ

この話は、乳がん歴のある40代の私が、5年目の全身検査をすすめてくる主治医に対し、「やりたくないです」と断ってしまったことからはじまった。 (前回、私はバカなギャンブルをしているのか、と言う話を書いた⤵) 素直に、全身検査をすれば、早期発見されるかもしれないチャンスを、みすみす「捨てている」のだろうか、私は。 夫の言葉は、 「まあ、5年に一度の全身検査くらい、受けてもいいんじゃないの?」 というもの。 では、「5年目の全身検査くらい受けたら?」と言う夫(50代)のこれ

命の話をしよう② 私はバカなのか? 夫婦の長い対話

乳がん5年目の診察において、主治医に対して私が言った 「全身検査、やりたくないです」の問答。 病院から帰宅後、夫に「全身検査、断っちゃったぁ」と伝えると、夫が固まった……というところまで前回は書いた。 私のこの発言を皮切りに、夫との長い対話が始まった。 まず初めに、検査を断ってしまった私の、気持ちの一部を表す象徴的なエピソードを書こう。 まだ、私が乳がんに罹患する何年も前のこと。 ある芸能人の女性が乳がんに罹患した。 その女性は年に一度、マンモグラフィーを受けている