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若い頃に知りたかった

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現在アラフィフである読書好きの私が、生きる上で絶対に揺るがせにできない大事な考え方や哲学を、書き綴っています。メンタルが弱く不安がりで、生きることが怖かった、若い頃の自分へ向けて…
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2024年7月の記事一覧

転んじゃった(涙) タダでは 起きないようにしないとね

比喩ではなく、転んでしまった。 駅の階段を下りている途中、電車が来ているのが見えた。 その電車に、乗りたかった。 暑さゆえ、次の電車までの数分をケチった。 階段を一段飛ばしで降りようとしたところ、着地したつもりがサンダルの底が滑った。 足首がぐにゃっとなって、ズザザザザーーー(涙) …………しばし、茫然自失。 え……折れた? 折れてないよね?? 「―――大丈夫ですか!」 まず若い青年が駆け寄ってきてくれた。 すぐあとに、同世代くらいの女性も。 みんな、優しいよ

「グチる系」と「悩む系」の2タイプ。私は「〇〇系」になろうと決めた

女友達と、ごくたまに会う。 学生時代からの友や、社会人になってから知り合った取引先の女性など、ごく少数だが、細々と関係が継続している。 話題の中心は、若い頃には恋愛のことを、就職すると仕事の話、年頃には結婚、出産や育児、そして中年になって、夫との関係や思春期の子供のこと、舅姑との関係、保険のこと、親の介護のこと、離婚や再婚のこと……つまり「自分の身の周りのこと」がメインである。 時折、時事ネタや社会ネタの話題で花も咲くが、比較的サラリと乾いている傾向にあるようだ。 そ

夫婦で、よく男と女の話をします

夫とふたりで暮らす私は、よく男と女の話をします。 今時は、男とか女とか、パッキリ分けずに語る風潮もありましょうが、いわゆる「オス・メス」の話をしたいので、話を単純化するために、男女の二種類に分けて話をさせてくださいね。 「性別」に関する話題が苦手な方は、ここで読むのをやめてくださいね。 *** ■ 私(女性)は、男性のことが好きです。 ■ 夫(男性)は、女性のことが好きです。 私たち夫婦は、男と女がペアになったヘテロセクシャル(異性愛者)です。 そんな私たちは、日

わたしは、どこに消えたのか?

私は、この私として、長いこと生きていますが、若い頃「自分がいない」ことに気づけずに生きていた時期がありました。 自分は、この世界に、存在するのに「いない」。 どういうことかと言うと、 私は自分を消して「相手に合わせる」ということが、やたらと上手な子供でした。 誰に強制されたわけでもなく、親に「そのようであれ」と育てられたわけでもない。 「女性はうまく察して、気配りをせよ」とか「空気を読んで場を調整せよ」とか、当時の文化や風潮の「エキス」が、知らずと私のカラダの中に沁み込ん

はじめて社会人になったとき、大人たちに愕然としたよ

社会人になって、はじめて働きはじめたとき。 若い私には、「信じていた」というよりも、「当たり前に、確信していたこと」があった。それは、 長く生きている大人たちは、その分、立派に違いない。というものだった。 まだ純だった私は、大人をそのような存在として捉えていたのである。 当時20代前半だった私にとって、27歳~28歳の人も充分に「大人」であったし、40~50代ともなれば、親と同年齢、もしくはそれ以上である。 みんな私よりずーっと長く生きた人たち。 大人の世界には、

夫とのエアコンバトルについて熱く語ろう(笑)

日本に夏が来た。 地域にもよるのでしょうが、連日の蒸し暑さで、早くもバテそうな今日この頃である。 みなさま、せっせと「リモコンピッピ」をしておられるでしょうか? えーと、「リモコンピッピ」というのは、「自分の快適さ」を求めて、我先にと、リモコンをピッピし合う、温度設定の争奪戦のことを言います(笑) 今回は、私たち夫婦の、長年の「エアコンピッピ」をご紹介します。 (どういう話題なんだ……) ***** エアコンバトルは二段構えになっていまして、ひとつめに、まずシンプル

長く生きていることのメリット

歳をとると、日ごとに若さは失われ、肉体や見た目が老化していくのですが、「代わりに」と言っちゃなんですが、良いことも結構あります。 と言うか、良いこともないと、人間は生きておれんだろう(笑) その「良いこと」とはなんだろうか? もちろん人によって異なるだろうから、それらに正解はない。 大人になったばかりのころは、親元から離れて、「自由」を知ったことが「とても良いこと」であったし、歳を経るにつれ、若さゆえの「過剰な自意識」が薄らいでゆくことも、「良いこと」であった。 友人

一生、このわたしと生きてゆくしかないんだね

「自分って、どうして〇〇なんだ? もっと▢▢だったらいいのに」 こんなことを思う人は、若い方であるほどに、少なくないだろう。 イヤ、若い人ならかわいいものだ。 私は、40を過ぎてもなお、「どうして」がとまらなかった(笑) 私は、若い頃より「自分は〇〇だから、▢▢はできないよな」などと、「この私」で生まれたことを、さして努力もしないクセに、のろいながら生きてきたところがありました。 人の能力・ポテンシャルは、「生まれながらに決まっている」。そのように母から教えられて育った

彼氏だった夫から、言われてショックだった言葉④

今から20年以上も前の、私が20代半ば、夫が30代半ばのころ、私たちは同じ職場で付き合い始めました。 付き合い始めの、ふたりの関係がはじまったばかりの最高潮だったころに、彼氏であった夫がこんなことを言いました。 「誰かと付き合い始めるってことは、別れのはじまりでもあるからなぁ」「人は慣れるし、飽きる生き物だから」 ……なんですと?? 私は耳を疑った。 付き合い始めの、まだまだこれからの、甘ったるい関係のふたりの間で、なぜそんな不穏なことをつぶやくのよ、ひどいじゃない

父の学歴コンプレックスについて聞いてください

50歳間近の私は、ごくたまに、高齢の父とパソコンでメールのやりとりをしています。 母とはもっぱら電話ですが、耳の遠い父とはメールでのやりとり。 そんな父が、私へのメールに、何年にも渡って書いてくることがあるんですよ。 それが「学歴のなさ」に関すること。 私の父は、中卒なんですよね。 家が貧乏で、他の兄弟たちも高校には進学させてもらえなかったそう。 父は早くに実家を出て、一人で生きてきた人でした。 戦後まもなく、日本がまだ貧しかった時代。 父の年代で、同じような境遇であ

人の遅刻を許せない私って実は…

若い頃より私は、人の遅刻が許せない性質であった。 「遅刻する人が許せん……ふざけるな……」 相手への憎悪を伴って、メラメラと怒りに包まれた。 しかし今は、ほぼどうでもよくなってしまった。 その心理的過程をお話しようと思う。 ***** 私が考える遅刻には、2種類ある。 ①1対1での、個人的な待ち合わせの場合 ②会社などの始業時刻に、誰かが遅れてやってくる場合 私はどちらも、はらわたが煮えくり返った。 友人との待ち合わせなどで待たされるのとは違い、会社で誰かが遅刻し

Q.もしも自分のパートナーがウソをついていたとしたら?

メディアやSNSでは、時々「学歴詐称問題」が話題にのぼる。 学歴を詐称した人が、テレビでコメンテーターなどをやっていた場合には降板させられ、おそらく二度と起用されることはないのだろう。 こういう問題が話題にのぼったとき、夫と二人で「もしも~だったら」という仮定の話をすることがよくある。 Q.もしも夫が、私に学歴を偽って伝えていたとしたら? A. 「(夫は美大を卒業しているのだが)、もしも美大卒だというのがウソで、『別の大学に行っていた』もしくは『高卒・中卒だった』と聞い