見出し画像

ダイエットと摂食障害

最近、摂食障害の子を多く見かけますね。

自分の体験談を含めた話をさせてください。

ダイエットと摂食障害は紙一重です。周りの余計なひとことや、時代に沿って剃りこまれた価値観で地獄を見ることになるのです。

私も時代が進んでいくにつれて、痩せなければいけないんだと思うようになりました。

小学生から中学生まで健康診断で肥満判定しか出さなかった私は高校1年生の時、韓国のアイドルと出会いました。彼女たちは有り得ないほど細く美しくキラキラしていて、私の価値観が変わるのも時間の問題でした。

水を沢山飲む、10分の筋トレと30分の有酸素運動、お菓子を辞める、夜ご飯の炭水化物を抜くという方法で52kgから47kgまで落としました。

この上ない達成感と痩せられた嬉しさで意気揚々としていたのも束の間、
「確かに痩せたけど、韓国のアイドルほどじゃないかもな。」と思ってしまいました。

水をガブガブと飲み、沢山アザが出来るまでマッサージをして、炭水化物を抜いて、筋トレと有酸素のメニューを増やしました。でも1歩も近づけません。当たり前です。彼女たちは芸能人ですから。身長に恵まれ、顔に恵まれ、体型維持が出来るという努力の才能を持った人達に、私のような一般人が肩を並べようなんて、彼女達が聞いたら鼻で笑うでしょう。

でもその時は、彼女たちのように美しくなければ生きている意味なんてないと思いました。

今更足は伸びないし、身長は高くならないし、どんなに頑張っても、いつも鏡の前には幾分か細くなったブサイクが突っ立っていました。

細くなければいけない、食べてはいけない、身長が高くなくてはいけない、目が大きくなければいけない、鼻が高くなければいけない、歯並びが良くなければいけない、首が長くなければいけない、顔が小さくなければいけない、太ったのは自分を甘やかした証拠。

どんどん自分で作り上げた価値観に押しつぶされていきました。

結局ストレスが重なり、コンビニでパンを買い漁ったり、ご飯を噛んでは出したり、泣きながらご飯を口に詰め込んだり、鏡を見れなくなったり、吐き出したり、その度にメンタルも体型も自己管理できない自分を責めて、辛かったです。

正直、ダイエットを始めたことを本当に後悔しています。自分が納得出来る見た目よりも、どんな自分でも愛せる余裕が欲しかったです。

韓国のアイドルが悪いわけではなくて、それとこれとは別だという視点が持てていればこうはならなかった。

辛い思いをするくらいならダイエットなんて何回でも失敗していいと思います。ゆるやかに、健康的に、楽しんで、軽ーく我慢して、頑張りましょう。

そして、ふくよかな方、ダイエットしてる方に対して余計なことを言わないでください。容姿イジりなんて芸人さんでない限り、かなり難しいことなのです。容姿イジりだけじゃなく、人が傷つくと想定できる言葉は抑えた方がいいんです。本人との信頼関係を確信出来ないなら、少しでも迷うなら辞めるのが得策でしょう。

まだまだ自分で自分の首を締めることがありますが、前向きに頑張っていきたいです。

皆さんが辛い思いをせずに、自分に適した理想を達成出来ますように。



いいなと思ったら応援しよう!