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パリのオペラ・ガルニエでファントムの5番ボックス席を発見!『オペラ座の怪人』ファン必見です!

パリと言えば『オペラ座の怪人』を連想する人も多いのではないだろうか。かく言う私もドストエフスキーと出会い、ゾラやユゴーと出会うまで「パリといえばオペラ座」というイメージがあったものだ。

今回はそんな『オペラ座の怪人』ファンにはたまらない聖地、オペラ・ガルニエを紹介していきたい。

オペラ・ガルニエはオペラ地区というもはや名前そのもののエリアにあり、パリの中心部に位置する。周囲はデパートやブティックなどが立ち並び、パリの中でも比較的治安が良く、日本人観光客も滞在しやすい地区だ。

さて、『オペラ座の怪人』といえば何と言ってもミュージカルだ。

私もこのミュージカルが大好きだ。

学生時代、『オペラ座の怪人』の長年の大ファンであるおばに連れていってもらったのがきっかけで、私もこの作品の魅力にすっかりはまってしまったのだった。

それ以来、私は劇団四季の『オペラ座の怪人』を何度も観劇している。

そして映画『オペラ座の怪人』を観た時も、息もできないほど号泣したのを覚えている。

ではこれよりそのオペラ座の内部に入っていくことにしよう。

入場口は薄暗い地下空間のようになっていてすでにムードは抜群だ。円柱が並ぶホールを歩く。自分が物語の世界に入ってしまったかのような感覚。早くも興奮してきた。

いよいよ始まる。この両側の階段を上ればあの「お馴染みの大階段」が私を待っているのだ・・・!

『オペラ座の怪人』といえばやはりこの大階段だろう。

せっかくなので縦の写真も。

この空間にいた時、私の脳内では「マスカレード」が鳴り響いていた。

階段を上り、それぞれの階の廊下では歴代の衣装などだろうか、煌びやかな衣装が展示されていた。

そしてオペラ・ガルニエでこれまた有名なのがこの豪華絢爛たるグラン・フォワイエの広間だろう。オペラの休憩時間を過ごすための部屋だそうだが、信じられないくらい豪華な作り。だが不思議と嫌な感じはしない。成金的な雰囲気ではなく洗練されたものを感じる。その辺のバランス感覚というものはなかなか難しいものだが、さすがはナポレオン三世肝いりの事業だなと感嘆した。この豪華絢爛で美しい作りを、ナポレオン三世様式と呼ぶそうだ。

さあ、いよいよ場内に入っていくことにしよう。一般の観光客にもいくつかのエリアは解放されていて、そこから身を乗り出して全体を眺めることになる。私も順番待ちしてその時を待つことにした。

ようやく最前まで来れた。私たちがいるのは一階席ではなくその上の広めのボックスのような席。ここから下はガイドツアーに申し込まなければ入ることはできない。

場内最後方のこの位置からでも意外とステージが近く感じられる。

天井にはあのシャンデリアとシャガールの絵が。これはたまらない。

写真では少し見にくくなってしまったが二階の一番奥から二番目の出っ張りがあるボックス席がファントムの指定席。ではそのボックス席まで行ってみよう。

この写真でいえば真ん中の扉がファントムのボックスに通じるドアだ。

おぉ!ちゃんと5番ボックスと書かれている!

さらに寄ってみよう。

すごい!ファントムのネームプレートまであるではないか!これには興奮してしまった。

私は扉の前でしばらく感動して見入ってしまったのだが、ここはなぜか全然人が来ない。この写真では親子連れがこの扉を見に来てはいるものの、私がいた10分あまりではほとんど誰もここまで来ることはなかった。

『オペラ座の怪人』は人気なはずなのになぜこんなにもここはひっそりとしてるんだろうと不思議になった。

思うに、まずオペラ座側がこのファントムのボックス席を宣伝する気がないのではないかという気がする。案内も全くないのでこの席の存在を知っていて、その上でここを目指してやってこないとまず気付くことはないと思う。廊下の端にこの席はあるので、わざわざこんなところまでなんとなくやって来る人はほとんどいないのではないだろうか。

さすがに『オペラ座の怪人』がそもそもそこまでの人気ではないというのは考えにくい。ここを売り出せばこのひっそりとしたボックス席を目当てにもっと人がやって来るようになるのになとも思ってしまった。だがまあよい、このひっそりとした雰囲気でこの空間を独占できるならその方がよいではないか。扉の前で行列待ちなんて想像するも恐ろしい。それこそ悲劇だ。うん。これでいいのだ。これで。

さあ、階段を下りてこの劇場を後にしよう。

この階段を歩くだけで自分が舞台に立ったかのような気分になる。

いやあ実に素晴らしい場所だった。『オペラ座の怪人』ファンには間違いなくたまらない場所だと思う。もちろん、『オペラ座の怪人』に詳しくなくともこの見事なナポレオン三世様式は必見なものとなっている。

これはパリ観光の必須ポイントとして間違いないだろう。ぜひおすすめしたいスポットである。


今回の記事は以前当ブログで紹介した以下の記事を短く再構成したものになります。

また、当ブログでは原作の『オペラ座の怪人』についても記事を書いています。

私はこのガストン・ルルーの原作を読んで改めて思いました。

「このミュージカルを作り上げたアンドリュー・ロイド=ウェバーはなんて偉大なんだろう!」と。

原作のサスペンス的なストーリーから感動的なミュージカルへ。しかもミュージカル音楽の素晴らしさたるや!

原作で語られた怪人の歌声をここまで忠実に再現したアンドリュー・ロイド=ウェバーにはただただ驚くしかありません。この記事ではそんな原作とミュージカルの違いについてもお話ししていますので興味のある方はぜひご覧ください。

また、私は2019年にニューヨークのブロードウェイでも『オペラ座の怪人』を観劇しています。

そのレポートが上の記事になります。日本との違いにかなり驚いた体験で、きっと皆さんもこの記事を読めば驚かれると思います。ぜひこちらもおすすめです。

以上、「パリのオペラ・ガルニエでファントムの5番ボックス席を発見!『オペラ座の怪人』ファン必見です!」でした。

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