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『秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅』

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2022年8中旬から9月中旬までおよそ1か月、私はジョージアを中心にヨーロッパを旅してきました。 フランス、ベルギー、オランダ、ジョージア・アルメニアを訪れた旅。 その最大の目的…
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記事一覧

オウム真理教とお寺と私~浄土真宗僧侶の私がなぜドストエフスキーを学ぶのか

以前当ブログで紹介した記事「回想の世界一周~宗教は人が作ったものなのか、それとも・・・」…

小林秀雄に痺れる!こうして私はドストエフスキーを読み始めた~いざロシア文学沼へ

前回の記事でお話ししましたように、私は世界一周の旅を経て久方ぶりにドストエフスキーと再会…

代表作『罪と罰』などおすすめドストエフスキー小説7選!

はじめに今回の記事ではロシアの文豪ドストエフスキーのおすすめ作品を紹介していきます。 …

『秋に記す夏の印象 パリ・ジョージアの旅』~ドストエフスキーとトルストイを学ぶ旅

はじめに2022年8月中旬から9月の中旬までおよそ1か月、私はジョージアを中心にヨーロ…

【パリ旅行記】パンテオンでフランス人の雄弁をからかうドストエフスキー~そして私は…

パリにはとてつもないほど観光名所がある。その全てを回ろうとすればいくら時間があっても足り…

【パリ旅行記】ナポレオンの墓があるアンヴァリッドへ~文豪達も憧れたナポレオンとい…

パンテオンでルソーやヴォルテール、ゾラ、ユゴーのお墓参りをした後に私が向かったのはアンヴ…

特濃コーヒーを愛飲したバルザックのコーヒーポットに感動!パリのバルザックゆかりの地巡り

はじめに前回の記事でナポレオンの墓についてお話ししたが、今回の記事ではそのナポレオンの影響を強く受けたバルザックゆかりの地を紹介していきたい。 バルザックは「彼が剣で始めたことを自分はペンで成しとげよう。」という言葉を座右の銘にするほど、ナポレオン的成功を夢見ていた。己の才覚によって成り上がることを何よりも望み、まさに彼の人生は「小説は現実より奇なり」を地で行く凄まじいものだった。 彼の生涯を知るにはシュテファン・ツヴァイクの『バルザック』という伝記がおすすめだ。彼の豪

パリの下水道博物館を訪ねて~レミゼファンにぜひおすすめしたい穴場!

今回のパリ散策において、マニアックながらもぜひおすすめしたいスポットがある。 それが今回…

パリのゾラゆかりの地を訪ねて~『ナナ』の劇場やファンにはたまらない様々なスポット…

はじめに今回の記事では私が尊敬する作家エミール・ゾラの代表作『ルーゴン・マッカール叢書…

サクレクール寺院から見るパリの絶景~ゾラ後期の傑作小説『パリ』との関係についても

前回の記事ではエミール・ゾラの『ルーゴン・マッカール叢書』ゆかりの地をご紹介した。 そし…

パリのオペラ・ガルニエでファントムの5番ボックス席を発見!『オペラ座の怪人』ファ…

パリと言えば『オペラ座の怪人』を連想する人も多いのではないだろうか。かく言う私もドストエ…

ルーブル美術館のマニアックな楽しみ~ドストエフスキーも愛したクロード・ロランを堪…

パリといえばやはりルーブル美術館を思い浮かべる方も多いだろう。 ミロのヴィーナスやダ・ヴ…

ルーブル美術館の『サモトラケのニケ』が美しすぎた件について

前回の記事ではルーブル美術館でプッサンやクロード・ロランと出会ったお話をした。 そして今…

モネの『印象・日の出』は立体⁉パリで私の1番好きな絵画!パリのマルモッタン・モネ美術館を訪ねて

マルモッタン・モネ美術館はパリの西側にあり、ブローニュの森のすぐ近くだ。以前紹介したバルザックの家とも近い。 中は豪華な邸宅のような雰囲気で、その壁面に印象派の絵画や多数の名画が飾られている。私はモネの『印象・日の出』を目当てに来ていたのでこちらに時間を割くことができなかったが、ここにも印象派を代表する名画の数々が展示されているので見どころはたくさんあると思う。 そして階段を下りていくとあの『印象・日の出』が私の目の前に飛び込んできた。「おぉ・・・!」と思わず声が漏れてし