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『秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅』

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2022年8中旬から9月中旬までおよそ1か月、私はジョージアを中心にヨーロッパを旅してきました。 フランス、ベルギー、オランダ、ジョージア・アルメニアを訪れた旅。 その最大の目的…
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記事一覧

スターリンの生まれ故郷ジョージアのゴリへ~スターリン博物館で旧ソ連の雰囲気を感じ…

私がジョージアにやって来たのはトルストイを学ぶためであることを以前の記事でお話しした。 …

トビリシからジョージアの古都ムツヘタへ~「聖母子像」ならぬ「聖父子像」のフレスコ…

2022年8月、私は首都トビリシからジョージアの古都ムツヘタに立ち寄った。 まず私が訪れ…

いざジョージアの首都トビリシへ~精神性を感じる美しき教会に感動

オランダでフェルメールを堪能した私は、いよいよアムステルダムからジョージアの首都トビリシ…

フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』のオリジナルが素晴らしすぎた件について

前回の記事「フェルメールの至高の風景画『デルフトの眺望』をマウリッツハイス美術館で堪能!…

あのフェルメールと同じ年に同じ町で生まれた偉人レーウェンフック!顕微鏡で微生物を…

はじめに前回の記事でフェルメールの故郷についてご紹介しました。 そしてこの記事の中で紹…

フェルメールの故郷デルフトを訪ねて~ゆかりの地をご紹介!

はじめにフランス、ベルギーを経て私はいよいよオランダにまでたどり着いた。 私がオランダ…

ユゴーが『レ・ミゼラブル』完成のために訪れたワーテルローの古戦場の大きな意味とは

パリからオランダに向けて出発した私はその途中、ベルギーのワーテルローという地に立ち寄りました。 私がそこへ向かったのは何を隠そう、『レ・ミゼラブル』の存在があるからです。 今回の記事ではそんな『レ・ミゼラブル』成立に大きな影響を与えたワーテルローの古戦場を訪れた体験をお話ししていきます。では、早速本編へと入っていきましょう。 パリを出発した私が向かったのはベルギー国内にある古戦場ワーテルローの地。 ベルギーの首都ブリュッセルからはバスでおよそ1時間ほど。 ブリュッセ

パリ滞在を終えてドストエフスキーに思う~なぜラスコーリニコフはラスティニャックに…

一週間ほど滞在したパリでの日程もいよいよ終わりを迎える。 『秋に記す夏の印象』ということ…

パリ郊外のエミール・ゾラの家を訪ねて~文豪も愛したセーヌの流れに癒される

ゾラについてはこれまでの記事でもお話ししてきたが、いよいよこれからパリ郊外のメダンにある…

モネの『印象・日の出』は立体⁉パリで私の1番好きな絵画!パリのマルモッタン・モネ…

マルモッタン・モネ美術館はパリの西側にあり、ブローニュの森のすぐ近くだ。以前紹介したバル…

ルーブル美術館の『サモトラケのニケ』が美しすぎた件について

前回の記事ではルーブル美術館でプッサンやクロード・ロランと出会ったお話をした。 そして今…

ルーブル美術館のマニアックな楽しみ~ドストエフスキーも愛したクロード・ロランを堪…

パリといえばやはりルーブル美術館を思い浮かべる方も多いだろう。 ミロのヴィーナスやダ・ヴ…

パリのオペラ・ガルニエでファントムの5番ボックス席を発見!『オペラ座の怪人』ファ…

パリと言えば『オペラ座の怪人』を連想する人も多いのではないだろうか。かく言う私もドストエ…

サクレクール寺院から見るパリの絶景~ゾラ後期の傑作小説『パリ』との関係についても

前回の記事ではエミール・ゾラの『ルーゴン・マッカール叢書』ゆかりの地をご紹介した。 そして今回の記事では『ルーゴン・マッカール叢書』を書き上げたゾラが満を持して執筆した「三都市双書」の最終巻『パリ』の主要舞台となったサクレクール寺院をご紹介したい。 サクレクール寺院はモンマルトルの丘の上に立つ教会だ。 こちらは凱旋門から見たサクレ・クール寺院。小高い丘の上に立っていることがわかると思う。 モンマルトルの丘周辺は観光地としていつも賑わっていて、お土産屋やカフェも多い。ち