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自分の喜ぶ姿を見たい

 わたしは学生時代ずっと不安や恐怖を持ちながら生きていた。学校に行きたくないと思いながら登校し、今日も失敗しないかなとか嫌われないかなとか授業中当てられませんようにとかそんなことばかり思いながら過ごしていた。


 将来に希望も持てなくて、全て適当に選び、何にも興味が持てない、感情も動かない。そんな学生時代。


 ただ平和に揉め事を起こさないように教室で過ごし、友達欲しかったけど話しかけられずひとりぼっち。ひとりでいるのは寂しかった。ひとりでも大丈夫マインドを手に入れたかったけど、無理だった。あの時はひとりでいる自分が恥ずかしくもあった。


 暗い学生時代。常に胸の辺りが気持ち悪くて。毎日体調不良みたいな。でもそれが当たり前だから気にしていなかった。わたしはスタミナがないからよく疲れるんだくらいにしか思ってなくて。


 学校に行くことって戦場に行くようなものだった。嫌われないように、失敗して笑われないようにと人の目をすごく気にしていたわたしはとても生きづらかった。
 だから、学生時代に戻りたいなんてこれっぽっちも思わない。わたしにとってはしんどい思い出の方が多すぎる。



 時が経ち、大学を卒業後、社会人になったわたし。ある朝起きたばかりで「今日はなにで怒られるかな」って考えて、落ち込んでた。はっとした。朝から怒られることを考えて、嫌な気持ちになってる。
 その時、嫌な気分で1日がスタートしていたことに初めて気づいた。嫌な気分で朝が始まることが当たり前すぎて気づかなかったけど、学生の時から毎日のようにやってたならそれはしんどいはずだって思った。この出来事は自分的に結構強烈だった。



 またさらに時が経ち、新卒で入った会社を半年で辞め、1年半後のわたしの最近の朝は、今日もがんばろうで起きる。そう思って起きる朝は最高の気分。今まででは考えられなかった。



 楽しんでる瞬間や、最高な気分だなと感じることが多くなって、そんな自分が見られるのが嬉しい。しんどい時期を知っているから、心の底から「良かったね」って思う。「☺️」この顔文字のような顔になる。



 学校ってしんどすぎるって思ってたわたしは今、同級生たちの世界から離れて、色んな世代の人と関わって、わたしを理解してくれようとする人がいたり、受け入れられる経験をしたり、しんどくなったら逃げ場所があったり、人に癒されたり、一緒にご飯食べたり。顔色伺ってビクビクしていたあのわたしが、楽しんでいる!しんどいしかなかったあのわたしが嬉しそうにしている、。それだけでたまらんのです。


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