母のお伴をしたらトマトが大好きになった
最近、キャベツなど値上がりしている野菜がありますが
トマトは比較的安くて、最近よく食べます。
昔からトマトが好きな私が
どうしてトマトを好きになったのか。
子どもの頃のトマトの想い出です。
実家の近所には月に6回、定期的に開かれる朝市がありました。
近郊の農家さんが収穫した野菜や果物を
テントのようなお店で、自ら売る朝市です。
普段は母が一人で早朝から買い出しに行きましたが
夏休みだけは私も一緒に同行していました。
朝の6時くらいから母の後ろを歩いてついて行くと
あちらこちらのお店から声がかかります。
朝市の常連である母には、馴染みのお店がいくつかあって
テントの前を通ると、店主から声がかかることが多かったのです。
「今日は〇〇が安いよ!」
「負けておくよ!」
などと農家の人からセールストークが飛び交うのでした。
そして母のお目当ての野菜や果物があると
盛篭たっぷりの野菜や果物を
時には値段交渉をしながら購入するのでした。
ありがたいことに、母が何かを購入すると
必ず何かしらの「おまけ」をしてくれました。
ピーマンを買ったら1.2個余分に入れてくれたり
りんごを買ったらきゅうりをおまけしてくれたりと
スーパーマーケットで買うのとはちがった楽しい「おまけ」がありました。
母のお伴をしている私までうれしくなりました。
私がお伴をするのは夏、
朝市にはトマトがどこのテントにも並んでいる状態です。
そうです。
夏は母が何かを買うと
決まってトマトをおまけしてくれました。
しかも、「食べてごらん!」とトマトを私に差し出されることが多かったのです。
私は農家さんがついさっき収穫したばかりの
新鮮なトマトをガバッと口を開けてかぶりつきました。
「美味しいーー!」
私は朝市に行くたびに、新鮮なトマトを
何度も食べることができたのでした。
こんな贅沢な食べ方をした小学生の私は
トマトを嫌いになるはずもないのです。
懐かしいトマトの想い出です。