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北海道ゆっくり節約旅

昨年無職で過ごしたことで「低所得世帯」に認定され、市から「物価対策緊急支援給付金」を頂戴しました。
1世帯あたり10万円です。
夫婦で5万円づつ均等に分けました。

このお金を利用して、ひとりで北海道に一週間ほど過ごしたいと考えました。
目的は以下の通りです。

①5万円以内の節約旅にする
②日本百名山に登る
③十勝川で大ニジマスを釣る
④友人と親睦を深める
⑤北海道の味を楽しむ

北海道を節約しながら楽しむアクティビティの参考になれば幸いです。


【フェリーにて】

節約のため最寄駅からターミナルまで30分ほど歩く。仙台港~苫小牧港は一晩15時間の船旅。ネット早割で片道6,100円(C寝台)なり。
通路をとおり、
二階建てのベッドがある部屋に入り、
長細い寝台にいたる。
狭いですが、ジャス(仙台弁でジャージ)姿に着替え、まずは落ち着きます。
広い空間で、思い思いに過したり、
デッキに出て夕陽をみたりします。
やがて電波が通じなくなるので、読書に集中します。児島譲の「天皇の島」は、太平洋戦争のペリリュー島の戦いを世に初めて広めた作品(1967年)。 藤原ていの「流れる星は生きている」は満州からの壮絶な脱出行。右は自作の炊き込みご飯のおにぎり。これも節約のためです。

【ディーゼル車輌で十勝へ】

苫小牧駅~追分駅までのディーゼル車輌。「電車」が少ない北海道では、鉄道を「汽車」と称することが多い。
追分駅で50分待ち。周囲には誰ひとりいない寂しい駅でした。
全盛期的追分。蒸気機関車が石炭を運ぶ分岐駅としてとても栄えた。
追分駅から新得駅までは各駅停車が無いため、残念ながら「特急あおぞら」に乗る。さらに自由席が廃止となり、この間は全席指定になる。
新得駅で40分待ち、各駅に乗り換えてようやく目的地の清水町に到着。仙台港からは丸一日かかった。

【十勝で居候】

今回もKさん宅にお世話になりました(四泊)。朝の気温は10℃を下回ったので、急遽「ワークマン+」でインナータイプのダウンを買う。
今年6月に「日高山脈、襟裳、十勝」国立公園が誕生。十勝平野からは南北に貫く日高山脈の壮大な姿を見ることができます。
日高山脈が西からくる雨雲を留めるため、十勝は冬でも晴れの日が多い。北海道では「十勝晴れ」と呼ばれます。
十勝川の中流域で大ニジマスを狙う。
Kさんはセブンイレブンで買ったツマミのイカをエサにして、20匹ほどを釣る。
私は今回も大ニジマスを釣ることはできませんでした…。

【日本百名山を登る】

日本百名山の「雌阿寒岳」を登ります。

とてもつまづきやすい登山道。明治の開拓期は、赤エゾ松の根が、掘っても掘っても出てきたので、大変苦労したそうです。
まもなくしてハイマツ帯になるのは北海道ならでは。
広大な原生林に陽が差す。
ハイマツ帯を抜けると岩場になる。湖のオンネトーが見える。
山相がころころ変わるので、登っていて飽きません。
硫黄臭漂う噴火口が見えると頂上は近いはず。
噴火口内にできた青沼。
山頂は意外にも外輪の尾根添いにあった。あっけない感じ。
雌阿寒岳山頂1,499m。体感温度は5度くらいでしょうか。寒っ。
噴火煙が抜けると、次なる頂きが見えてくる。
阿寒富士です。ここでKさんからアミノバイタルをもらい元気になる。
砂れきの急斜面をジグザグ登って振り返ると、
雌阿寒岳の全容を見ることができます。赤ポチが山頂です。
阿寒富士の山頂は1,476m。
下りはじめると、20年前に富士山を下山したときに痛めた古傷(ヒザ)が痛みだす。
Kさんからロキソニンを貰う。世話のやける私。
痛みも和らぎ、オンネトーの登山口に無事到着。6時間半の行程でした。バリエーションに富んだ山景を楽しめました。

【阿寒湖温泉】

その日は阿寒湖温泉に泊まる。
帳場にあった年季のはいったポスターを撮らせてもらう。「私がここに嫁にきた40年前にはもう貼ってありました。そのアイヌの女性は数年前に亡くなりました」とのこと。
こんな感じ。
こんな感じ。
食後は散策。
「まりもようかん」を買う。
薄いゴム膜で包まれた羊羮。突き刺すとツルンと剥ける。表示を見ると食品添加物「青色1号」「黄色4号」入りだ。手土産は辞め、自己消費としたい。

【食い物たち】

帯広の「平和園本店」で肉を食う。行列ができる店です。
ヒツジ肉や牛肉カルビやホルモン、ライスにキムチにジンジャーエール。リーズナブルで満足度は◎。
お次は清水の「鳥せい本店」。
パリパリした皮の唐揚げが美味。
釣りの後は「ラーメンロッキー狩勝店」
一番人気の「モツ味噌ラーメン」。スープに大量のモツの油が絡まる独特の味わい。また食いたい。
清水の「スイートピクニック」でジェラート。チャットGPTで自分の写真をイラストに。あまり似ていない。ヒゲのばしてないし…。
町の銭湯へ。Kさんは「私は長風呂なんでこれ飲んで待っててください」と保冷バックからキンキンのビールを取り出した。心配りに感謝。
「東家本店」のもりそばを食うために数時間だけ札幌に滞在。上品でやや硬めの麺。ダシはマイベストです。
苫小牧駅に近い「レストラン玄」の1,200円のランチ。ステーキとザンギ。これにボリュームがあるアイスとコーヒーが付く。
帰途のフェリーの食事は節約系。これで2食分だ。夕飯はセイコーマートの「ベーコンおかか」おにぎりと六花亭の「おはぎ」。朝飯はクロワッサンとカロリーメイト…。

【節約の結果は…】

フェリー行き6,100円(C寝台)
フェリー帰り7,700円(B寝台)
JR(苫小牧~清水)5,550円
高速バス(清水~札幌)3,050円
高速バス(札幌~苫小牧港)1,580円
温泉宿8,150円
外食12,590円
コンビニメシ(釣り・山他)4,655円
ワークマン2,900円
書籍1,012円
みやげ4,120円
その他1,841円

合計額 55,128円

となりました。
残念ながら5,128円予算オーバーでした。

ワークマンのダウンはイレギュラーでしたが、コンビニメシは意外に高くつきました。
「桐谷さんみたいに、株主優待のクオカードがあればよかったな」と反省しています。
次回に向けて整えたいと思います。

とはいえ、充実した一週間を過ごせました。

来年は名古屋の年上の友人と北海道を釣り歩きたいと思います。

ではまた…。

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