本紹介:京極夏彦「魍魎の匣」
やあ、今日はバレンタインデーだね。
ほら、チョコをあげるよ・・・って君も貰ったのか。
じゃあ、意味がないね。
え?何を渡そうとしたかって?
もちろん、この店でもらったやつだよ。
いちいち買うようなことはしないよ(笑)
ほら、バレンタインに色めき立つような人生を送ってきたためしがないから、買うなんて選択肢があるわけがないじゃないか。
さーて、今日は久しぶりの本紹介だ。
今回紹介する本は、京極夏彦さんの「魍魎の匣」だ。
ご存じの方も多いだろうが、僕はネタバレをしない本紹介をするから、
読んだことの無い人も、ためらわずにどうぞ。
それじゃあ、あらすじを紹介する。
あらすじ
あらすじ(個人風)
まあ、今回は元のあらすじが良すぎるかな。
僕のあらすじは読み飛ばして遅れ、ってもう手遅れか。
コマーシャル用のあらすじだとこれ以上書くこともできないしね。
おすすめポイント
この本を見て、誰しもがその分厚さにおののくだろう。
しかし、これは避けては通れないだろう。
このシリーズの世界観を理解するにはこのくらい書かなくては、
到底理解が及ぶまい。
通常の小説のおよそ2,3冊分の時間はかかるとみるべきだ。
だが、この小説の読みごたえはそれでも足りないくらいだ。
どんでん返しや独特な進行といった構成の素晴らしさから始まり、
キャラクター性や民俗学などの切り口の斬新さなどに終わらない。
底が知れぬのだ。
本格物のミステリが好きという方にはあまりお勧めしない。
そもそも、これはミステリという体をとっているだけであって、
決して個人が解けるような代物ではない。
それに、チャレンジするには情報が多すぎる。
それでもしたいという方がいれば、止めはしない。
ただ、一冊目の姑獲鳥の夏を読んでからにしなさい。
一冊目も非常に面白いし、
この本を読み切るためのいい練習にもなる。
僕の嗜好だけで言えば、一冊目のほうがタイプだ。
昨日、魍魎の匣を3分の1ほどしか読み終えていない状況から読んでしまった。
この本を読んだ後に、寝ようと考えていた僕はまさしく馬鹿であった。
興奮で寝られるわけがないだろう。
案の定、今僕は寝不足である。
今日は気休めにライトノベルでも読むつもりだ。
今回はここまでかな。
魍魎の匣、気になったら手に取ってみて。
また、面白い本があったら教えるよ。
それじゃあ、また今度