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恋愛小説が読みたい気分
『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』
タイトルが気になっていて、いつか読もうと思っていた本。
さまざまなタイプの30代の女性が主人公の、うまくいかない恋の話。倦怠期、不倫、片思い…。恋っていろいろあるよね。
年を重なれば恋愛に限らず悩みは尽きない。このままでいいのかな、この先どうなるんだろう…そんな悩みが増えるにつれて、自分を見失いそうになる。
これから歩く道の先も自分自身の姿も見えなくなりそうになった時、セレクトショップ「closet」の試着室の鏡が、今の自分をそのまま映し出してくれる。
今、私が本当に望むことって…と、答えが見えそうで見えない。そんな時、closetの女性店員がそっと助け舟を出してくれる。
目の前に映っているのは自分なのに、自分のことが1番分からない。closetの店員はそんな彼女たちが見落としている魅力を少し離れた場所から気づかせてくれる。
自分も知らない自分が見えると、少しレベルアップして強くなったような気持ちになる。背筋を伸ばしてまっすぐ前をみて歩こうと思える。
試着室で思い出すのは、強くなった自分が自信を持って恋する姿。だから「本気の恋」なんだと思う。
お気に入りの服に身を包んで、颯爽と自分の毎日を歩いていく。そんな自分を思い浮かべたくなる、明日の元気をもらえる、そんな一冊だと思う。