マインドフルな生活とデザインと。
真鍮製の横置き香炉『efu(エフー)』
昨年、GOOD DESIGN AWARD2022を受賞した真鍮製の横置き香炉『efu(エフ―)』の開発に込めた思いです。
日本で多く使用されている線香タイプのお香を横に置いて使用する香炉です。一般的に使用される香立ての安全面や、燃え残りの問題を解消しつつ、香煙の揺らぎもデザインの一部とし、日本の多様化する住生活空間にマッチするシンプルなフォルムの香炉。また、素材に真鍮を採用し、生活者と共に経年で変化していく様も楽しむこと。
こんなコンセプトのもと企画したプロダクトです。(S:ショートと、L:ロングがございます。)
線香タイプのお香を焚く手段として香立てが主流となっています。こちら、線香から立ち上る香煙の様はずっと見ていても飽きず、香りとともに癒しの一要素となっています(当ブランドからもお香立ては販売しており人気商品となっています)。しかしながら、燃焼部がむき出しであることでの安全面の問題や、香立て内部に残る燃え残りなどの問題があります。燃焼部がむき出しですとお子様がいる家庭や、ペット等心配が尽きず好きでも使うのをあきらめてしまうこともあると思います。
また、燃え残りの問題。これはお香好きの方であれば一度は考えたことがあると思います。お香立てに挿入した数ミリ分は燃え残ってしまい。意外に勿体ないように感じてしまいます。
課題の解決
『efu』ではこれらの問題を課題とし解決しながら、お香から立ち上る香煙の様と香りでマインドフルな癒しの時間を演出できればと思いデザインしました。スリットを設けただけの直線基調のボディから、緩やかに立ち上る香煙の様は、香立ての線香から立ち上る様とは異なりますが、しかし心の癒しに響くものになったように思います。
私たちはデザインと通して、お客様のマインドフルな生活のお手伝いが出来ればと考えて商品を生み出していきます。
NAGAE+とは
循環。
「お客様の隣に、長く、そっといる」
循環できる商品と余白を作り出していきます。
「柔らかに溶け込んで、あなたの日常に創造性を。」
「いま」を起点として、お客様が紡ぐ「未来」が創造的であること。
そして、世代を超えても存在し続けること。
そんな思いを私たちの事業の中心としています。
PHILOSOPHY
富山県高岡市。
工芸文化・学問に造詣が深い加賀藩の流れを汲み、
四百余年の歴史を育んできた、銅器産業・ものづくりの街。
NAGAE+は
高岡のものづくり総合メーカーである株式会社ナガエから派生した文脈です。
精確さと余白のバランスの中で、ひと・もの・ことが成長していくこと。
私たちはナガエのものづくりを核に、
「素材」「作り手」「デザイン」
そして「使い手」であるお客様と共に
価値を創造してまいります。
わたしのとなりに、そっといる。
NAGAE +
Written by Yoichi NAGAE
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